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楽しむことが未来をつくる ~日常から生まれる持続可能な社会~
毎朝、僕は家を出ると、目の前に広がる田園風景を眺める。北関東の関東平野の広い空、遠くに見える山々、そして草を食べるヤギたち。これは僕の日常であり、自然とともに生きる楽しさを感じる瞬間だ。
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しかし、少しずつ太陽光パネルや住宅が立ち並び、この風景が変わり始めた。僕はこの景色を守りたいと思うようになり、自分で何かできることを探し始めた。そこで始めたのが「麦づくし講座」だ。
田園風景を守り、楽しむために始まった「麦づくし講座」
麦づくし講座は、単なる農業体験では終わらせたくなかった。どこにでもある作物づくりの技術を学ぶ講座ではなく、作物を育てる楽しさと、収穫した麦を使ってみんなで食べ物を作るワークショップを掛け合わせた、どこにもない独自の講座を作りたかった。ピザ、パン、うどんなど、食を通じて人々がつながり、自然との共生を楽しむ場を提供している。
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このユニークなアプローチが、ただの農業体験ではなく、食を軸にした深いコミュニティづくりにつながっている。
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自然との共生が生み出す未来
僕が感じるのは、自然と共に生きる楽しさだ。ヤギたちが草を食べ、土が肥え、そこに麦が育ち、それが食卓に届く。このシンプルな流れが、僕の日常の中で循環している。このサイクルが、未来に繋がっていると感じる。
麦づくし講座で作り出すのは、食べ物だけではない。地域とのつながり、自然との共生の喜び、そして持続可能な未来への一歩を作っている。
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課題を意識しすぎないことが大切
もちろん、課題は多い。地球温暖化、耕作放棄地、高齢化社会…しかし、これらを意識しすぎると楽しむ余裕がなくなってしまう。僕はまず「楽しむこと」を大切にしている。楽しみながら続けられるからこそ、それが未来に繋がっていくと信じている。
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自分に合った道を見つけることが大切
ただ、「楽しむことが正解」というわけではない。僕が楽しんでいるだけで、それが他の人にとって正しいとは限らない。大きな活動をする才能がある人はその道を進めばいいし、小さな楽しみを見つけることも、それぞれの選択だ。
自分が心地よいと感じることを見つけ、それを続けることが大切だ。自分らしいペースで活動を見つければいい。僕は楽しめる活動を選び、それが未来につながると信じている。