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ナルシスト採用は、『私のための採用だ!』とビビッときました」(アクセンチュア株式会社様)


 アクセンチュア株式会社様は、50カ国 200都市以上に拠点を持つ、世界最大の総合コンサルティングファームです。そんなアクセンチュアに「ナルシスト採用」(※当時の名称。現在は「ダイアログリクルーティング」を実施しています)で入社したのがアライさんです。アライさんと、アライさんのチームのマネジャーであるタダさんに、採用や人材育成についてお話をうかがいました。

「私がこの会社でキャリアを築けたらおもしろいはず」という思いで入社

納富:タダさん、アライさん、お久し振りです!まずはそれぞれ、現在のお仕事内容をお聞かせいただけますか。

タダ:アクセンチュア株式会社のテクノロジーコンサルティング本部にて、マネジャーを務めております。某メーカー様のインフラのアウトソーシングにおける一領域の責任者という形で、案件を前に進めていくのが主な業務です。先方の窓口担当者様とともに、お客様のマネジメント層向けの報告や、お約束している効果を出すための業務を担当しています。

アライ:所属と担当案件はタダさんと同じで、私はアソシエイト・マネジャーという立ち位置で案件にあたっています。具体的には、それまでベンダーさんが運用されていた業務の引き継ぎの管理が主な業務です。

納富:アライさんは、「ナルシスト採用」(※当時の名称。現在は「ダイアログリクルーティング」を実施しています)でアクセンチュア様に入社しましたよね。そもそもナルシスト採用に参加しようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?

アライ:ちょうど転職活動をしようと思っていたタイミングで、何かのメルマガに掲載されていた「ナルシスト採用」という不思議な名前が目に留まったんです。Webサイトを見てみると、「私のための採用だ!」とビビッときました。自分のことが大好きで、生まれ変わっても自分がいいと思っているので!(笑)

納富:自己肯定感が高くてすばらしい(笑)。アライさんなら、きっといろいろな選択肢があったはずです。その中でもアクセンチュア様に入社を決めた理由を教えてください。

アライ:端的に言うと、ご縁とタイミングですね。会社説明会や社員の方々との対話の会、そして面接など日程調整が必要なタイミングが何度かあり、選考を受けている間も前の会社に籍を置いていたので、タイミングが合わなければ参加できません。でも不思議なことに、すべてトントン拍子にスケジュールが組み込めたんです。

納富:タイミングは重要ですよね。

アライ:入社後に同じチームで働くことになる方々とお会いして、とてもおもしろそうだと思ったのも理由の一つです。加えて、アクセンチュアのような大企業が「ナルシスト採用」という一風変わった採用を導入して、私みたいな人が入社し、キャリアを築けたらおもしろいに違いない――というワクワク感もありました。

納富:タダさんは当時、プロボノとしてわれわれの活動を支援してくださりながら、「ナルシスト採用」での採用活動もしていらっしゃいました。アライさんの第一印象を覚えていますか?

タダ:「元気な方だな」というのが第一印象でしたね。当時の参加者は、どちらかというと落ち着いた、静かな方が多かったんです。アライさんはひときわ目立っていましたね。

納富:私自身、いろいろな若者に会ってきましたが、アライさんは強く印象に残っています。

「アライさんは、チームの強力な武器です」

納富:アライさんは入社後、どのようにポジションを築いていったのでしょうか。

タダ:すぐにみんなと仲良くなって、チームに溶け込んでいきました。その印象は選考時から変わりません。長年一緒に働いてきたかのような打ち解けっぷりで、僕たちのチームに新しい風を吹き込んでくれました。彼女のコミュニケーションは一見ぶっきらぼうに見えなくもないのですが、その奥に丁寧さや人を慮る気持ちが感じられるので、誰からも好かれます。

納富:あえて空気を読まない、でもしっかり配慮はしている――アライさんはそういうタイプかもしれませんね。

アライ:空気を読むのではなく、空気をつくるタイプです(笑)。

納富:御社には、アライさんのようなタイプの方は決して多くないのではと予想しますが……。

タダ:そうですね。タイプというより、もはや「アライさん」というポジションを確立している気すらします。「やっぱりアライさんだよね」という声をよく耳にしますね。

納富:すばらしいですね。マネジャーとしてアライさんに接するうえで、気をつけていることはありますか?

タダ:特別なことはありません。毎回プロジェクトに送り出すたびに「暴れておいで」と思っています(笑)。アライさんがいると、物事が自然と前に進んでいくんです。言うことなしの推進力があるので、その推進力を結果につなげるための助言や、技術的な支援をするくらいです。

納富:アライさんご自身の仕事のスタイルは、試行錯誤しながら徐々に確立していったんですか?

アライ:もともとIT業界にいたわけではないので、周りを巻き込むしか、問題解決の方法がないんですよね。疑問に思うことがあったとき、誰かに聞くと、たいていの答えは得られるものです。「聞けば進む」と思って取り組んでいます。

タダ:アライさんの姿勢は、私も含めて誰もが見習うべきことだと思います。「聞いちゃいましょう!私、聞いてきますね!」と言って、みんなが悩んでいたことを5分で解決してしまう―—こんなシーンを何度も目の当たりにしてきました。アライさんがいるだけで、チームとしての進め方が変わってくる、強力な武器のような存在ですね。

アライさんがマネジャーをめざす理由

納富:アライさんにとって、アクセンチュアはどんな会社ですか?

アライ:私という個を尊重してくれる、働きやすい会社だと思っています。「一つひとつの個が強くなってチームが強くなる」というポリシーを持っているととらえていますね。

納富:個を重んじる雰囲気があるんですね。前職と比べると、具体的には何が違いますか?

アライ:わかりやすい例で言うと、休暇がとりやすいことでしょうか。前職だと、休暇をとる際にはタイミングを見極めることが求められていた気がします。とるはずだった休暇を「ずらしてほしい」と言われることもありました。一方アクセンチュアでは、自分が希望するタイミングで休めますし、業務調整もしやすい体制になっていると感じます。

納富:きっとマネジャーが、常日頃、プロジェクト設計に気を使っているんでしょうね。

タダ:そうですね。残業を是とせず、綿密に時間管理をしています。

納富:コンサルティングファームというと、一昔前は激務という印象もありましたが……。

タダ:私が入社した10年ほど前は、忙しかったですね。もちろん経験としてはプラスでしたが、今の働き方のほうがヘルシーですし、再現性が高いと考えています。会社としての方針を決め、トップがメッセージを発信し続けたことで、カルチャーが変わってきましたね。

アライ:プロジェクトにも、その人の得意・不得意を考慮してアサインされるので、働きやすい感覚があります。「楽しそう!参加したい!」と思ったプロジェクトのマネジャーに連絡したところ、「このプロジェクトはすでに、アライさんに参加していただくことが決まっていますよ」と言われることも(笑)。

納富:自己評価と他者評価が一致していて、すばらしいですね。最後に、今後どういうキャリアを築いていきたいか、お聞かせいただけますか。

アライ:企業で働く上で一番わかりやすい目標は「昇進」だと考えているので、ひとまずマネジャーをめざそうと思っています。アクセンチュアという大企業に不思議な採用で入社した人が管理職になれば、おもしろいですよね。

納富:ぜひ期待したいですね!タダさんがアライさんに期待することはなんでしょうか?

タダ:今のまま頑張って、ぜひマネジャーになってほしいですね。アライさんは有言実行の人ですし、持ち合わせているスキルやキャラクターによって社内で一目置かれていますから、近い将来、必ず実現してくれると思います。よりいっそうの活躍を期待しています。

納富:ますますのご活躍を楽しみにしています。アライさん、タダさん、今日はありがとうございました!