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「いい問題だなぁ…」

第1回第2回と共通テストを受けてみて…

特にセンター試験と比較して

 共通テストについていろいろと声が聞こえてくるが、ほぼほぼ批判的なものと感じる。そのほとんどは、「先生」と呼ばれる人からのものである。もちろん、教科や科目によって、批判されるところの細かいところは異なるのだが、大筋は同じ方向にあると感じる。ぼくはそれを聞いて、大きな疑問を抱いている。

「難しすぎる」「あれではまじめにやってきた生徒がかわいそうだ」「何をやっていかわからない」……

 ここでいいたいことは、真面目にコツコツコツ学んでいる生徒がしっかりと得点できるように、毎回同じような傾向の問題を同じように出して、準備しやすいように、教えやすいように、指導しやすいようにあることが当然である(望ましい)ということになっているのではないか。それが生徒たちの安心感となり、また、先生からみて指導に乗るように進めやすいということではないのか。これは、学校でも塾や予備校でも同じことである。パターン化した問題の出題のために、パターン化した指導をすればいい…それはある意味「楽」であり、それを生徒の「安心感」としてアピールできるのかもしれない。しかし、それでこれからを生きるのに役立つ力がつくのであろうか。

共通テストとは…

 そう、今回、センター試験を変えて共通テストにする目的はもともと何だったのか、そこをしっかりみなければいけないのではないか。ここをよく考えて、今回の出題を見直してみることが必要なことではないだろうか。常に新しいものを考えて出題し、ただの知識や解き方の暗記力検査にならないようにパターン化しないようにしてくれることを祈っている。これは、とても大変ご苦労があるものと理解はしているが…

 そういう意味で、ぼく個人的には、今回の出題は、とてもよく考えられたいい問題が多くあったと感じている。このような問題に対応するために、常に考え続ける生徒たちを育てていきたいと感じている。もちろん、そのような生徒たちは、教えている段階でぼくのことを乗り越えていく(すでにのりこえているかも…)生徒なのである。

そして・・・

 個人的には、来年度の出題がどのようなものになるのか、とても愉しみである。それが、若者たちの将来のために学びにつながるように工夫するのが私たちの役割だと考えて実践を進めていきたい。

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