【死語現禁】294.DINKs
(英:double(dual) income no kids)子供を持たない共働きの夫婦。(広辞苑第七版)
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用法>
「ヒトロとアオイ、結婚しても共働きを続けて子供は作らないんだって」
「へー、DINKsってやつ? 子供が必要ない結婚なんて、俺には理解できないな」
<解説・思い出>
ディンクスと読みます。僕の若い頃、マスコミで非常によく使われた言葉です。
当時は結婚するのが当たり前で、結婚すると子供を作るのも当然でした。
しかし、結婚しても子供を作らず自分達二人の夢や趣味などを優先する夫婦が現われ、新しい結婚の形としてマスコミで注目されたのでした。
どちらかというと若者達はこの言葉を支持しましたが、結婚=子供という観念を持っている世代からは批判的に捉えられていた記憶があります。
時が流れ、結婚しない人達も増え、結婚観も多様化しました。
結婚=子供という生き方も、多様な結婚観の1つに過ぎないと思われるようになりました。むしろ今の若い世代に
「結婚したら、次は子供だな」
などと言うと、モラハラと言われかねないと思います。
結婚しても子供を作らないのが特別なことでなくなったので、この言葉も見聞する機会がめっきり減っています。
政府やマスコミは当時から一貫してDINKsより、
「結婚したら子供を作って、地方や郊外に家を立てて車を買わせる」
というライフスタイルを推奨しています。
このライフスタイルが、国・地方自治体、産業界にとって一番儲かるからです。
現在も国営放送を使って地方への移住を推奨しています。
他のマスコミでもさかんに地方や郊外の素晴らしさを宣伝しています。
DINKsを推奨しているのは、一部の金融業者や不動産業者ぐらいです。
従って、この言葉が再び脚光を浴びる可能性は低いと思われます。
今の若者にDINKsと言っても
「何のスポーツのチームっすか?」
などとプロスポーツチームの愛称と勘違いされそうです。
死語ランク:☆☆
☆☆・・・当時を知る人は知っていて、言った人に「古い人」という印象を持つレベル
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