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お酒、飲んでましたよね?

去年末、部活の後輩・同期とのミニ同窓会に
場所がわからず遅刻したワタクシ。遅れて行ってごめんごめんと言ったら
「スギさん、ビールでいいっすか」と言われた。
「いやいや飲まないよ。もう20年ぐらい飲んでないし、昔から
飲まなかったよね??」と言ったら
3人が「え????」と言った。
「いや、むしろ飲む方でしたよね???」と言われて今度は私が「え???」と言った。

私は昔からお酒が苦手で、というのは顔もすぐ赤くなるし
喘息がひどい年頃だったのもあってか、お酒を飲むとすぐ
呼吸困難みたいになり喘息のために常に持ち歩いていた
吸入器をシュコっとしなければ苦しくなっていたのだ。
苦しい、顔は熱い、飲んでも私のメンタルは少しも変わらず。
浮きも沈みもしない。淡々と飲む。
というわけで別に楽しくないから大学を卒業したら飲まなくなった。
就職してパワハラ上等の院長の下、働いていたときは付き合いで飲んでいたけれど車で通っていたので免れることが多かった。

結婚して夫は我を失うほど飲むタイプで、それが本当に嫌いで
ますます私のお酒嫌いに拍車をかけた。
20年前「マッコリ」?という名前に惹かれ
それがなんだったのかも今やわからないけれど、買って一口飲んで
「なにこれ」と言って夫にあげた。あれは日本酒?焼酎?それとも
別の何か?
それから20年、特に必要もないし飲みたくもないから飲まずにきた。
ビールのCMを見ても少しも心動かされず。
お酒love!な友達は夏の日、夜のビアガーデンのために
昼間水断ちをしカーディガンまで着て少し脱水気味に体を仕上げて
仕事後の一杯のビールに全てを注ぎ込むと言っていた。
そこまでできる彼女が羨ましかったけれど
何せ飲みたいと思わないのだから仕方がない。

ところが「そろそろ子育て終了間近でーす」のランプが点滅したと同時に
恋愛小説や映画を観るようになったと同時に
「私の唯一の弱点はお酒を飲めないことではないだろうか」と
思うようになった。
唯一の弱点だとか、急に思い立った根拠は全くもって不明だが
私がお酒を飲めたらもう少し人との交流ができて、人脈が増えて
話も楽しくなって
なんか、こう、色々広がるのでは????と思った。

私が住んでいる隣町にバーがオープンしたということを
病院のインスタがフォローされていて知った。
なんとなく知り合いっぽくて行ってみたいかも?と思った。
バーに行ってみたい、と思ったのは人生で2回ぐらいである。
非常に珍しいことだ。
隣町は車でしか行くことができないから、お酒を飲むなら車では行けない。かと言って泊まってまで行きたくもない。
1人で行ってもいいけど、それこそお酒を飲めれば楽しめるかもしれないけれど1人でバーに行って「ウーロン茶。」って言ったら
「あんたなにしに来た??」って思う。私なら絶対思う。
夫のお酒の飲み方も前述の通り嫌いだし、スナックに連れて行かれて
放置プレーをされた恨みを忘れていないので彼と行くなんてもってのほか。
かと言ってここら辺に「ちょっと飲みに行こうよ」という友達もいない。
それよりまずは「20年ぶりにお酒を飲む」ことをやってみなければならない。なぜなら外で20年ぶりにお酒を飲んでしまった私が一体どうなるか
わからないからだ。

まあこんな話をお正月で帰省してきた長男にちらっと話したら
「え????お母さんがお酒????どうしたの?」とめちゃびっくりしていた。だよねーーー。彼ら子供にしてみれば私がお酒を飲んでいるも欲するところも見たことがないのだ。

まずは家で飲むかと思って考えた。何を飲むか。
昔の記憶を辿るとたぶんビールはダメだ。
まず炭酸がダメだ。そもそも冷たい飲み物が苦手。
カクテルもサワー系もダメだったような気がする。
日本酒は臭いでダメ。ワインも無理。
いや、私ほんとに飲んでた??と後輩に聞きに行きたくなった。
そーいえばお金がない学生が集まって飲むお酒は
安さに重きをおいていたはず。安くて大容量のもの。
「サッポロソフト」飲んでた。ああ、飲んでたわ。
しかもお湯割りか水割りのみ。
甘いお酒が苦手でほとんど味が何もしない焼酎ばっかり飲んでた・・・と
記憶が蘇った。
サッポロソフトが美味しかったのか、はたして焼酎に美味しい美味しくないってあるのかもしらない。芋焼酎などの特殊な物はダメだったはずだ。
味がない、これに尽きる。
ええ、それってお酒好きで飲んでたってことにはならないよなあと思った。
結局は好きじゃなくて、でも飲まなければいけない雰囲気の中
自分に合う物を探してそれに至ったような気がする。

結論として私にお酒は向かないんじゃないかなと思う。
でもお酒を楽しく飲む人に同席するのは好き。
だからそんな友達を連れてワインバーに行ってみたい🍷

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