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モアイの呪いと一人旅行
アパートの息子を拾ってシェラトンホテルへ。
観光ができなくなった代わりに良いホテルに泊まるしかない!と思い
高級ホテルの角部屋をとった。息子はご飯は食べられないけれど
とりあえずホテルの部屋で寝っ転がるだけでもいいから高級ホテルに行きたい!ということだったので連れて行き、また部屋に置いたまま
私は海沿いにいるモアイ像を見に行った。
ホテルから40キロぐらいの海岸だ。
なぜそこにモアイがいるのか。
まあ田舎って「なんでここに、なんの縁もないはずなのに立ってる?」という物がある。でっかい建造物が好きなのかな。
そういう「なぜここにある?」的なものは案外好きで、というか
皮肉っぽく好きというか「ふん」と鼻で笑いながら見るというか
まあそういう楽しみ方をしているのだけれど
宮崎のモアイは・・・・ちょっとあまりにもやりすぎで・・・・
もしかしたら宮崎の方がこれを読んで不快になったら困るので
詳細は控えることにして、とにかく私はその毒気にやられてしまい
早々に退散してしまった。もうどうにも耐えられなかったので
近くにあった鵜戸神社という所に急遽行くことにした。
ウサギが祀られていて鍾乳洞の中に本殿がある、という不思議な神社だったけれど、さきほどの毒気を抜いてもらった気がする。
ホテルのイタリアレストランのコースディナーを19時に予約してあったので今から帰れば余裕と思って出発。
ナビに従って高速に乗ったところ、この降り口のナビの仕方が
わかりづらい!左に降りるけどそれの右側!みたいな書き方で
え、どっちどっち???となっている間に降り損なってしまった。
そしたらその先の降り口が19キロと表示されて
そりゃもう見事に山の中に入っていった。北海道で言えば
十勝並の山。これはしばらく降りられないなあ・・と予測できるほど。
トンネル、山、トンネル、山・・・となり
ナビは私が間違ったせいか全く機能しなくなり、言葉も発しないし
ナビもほんとに合ってるのか?みたいな図柄を見せるようになった。
やっと降りたところは、となりのトトロの世界だった。
とにかく山しかない所でゆっくりするわけにも行かず、予約した
食事の時間も迫りまた来た高速道路を戻ることにした。
神社からホテルまで40キロだったのに、山からホテルまで
65キロと表示されていた。ナビは「もう90分以上
走っています。休憩しませんか」と言いやがった。「しません」と
つぶやいて戻ることにした。また、降り損なってちょっと先に行ってしまったけれどどうにかホテルに到着。すぐに食事に行く時間になっていた・・・。モアイの呪いだろうか。
息子にウイダーインゼリーを与え私はイタリアンのコース料理を堪能。
ノンアルコールのスパークリングワインをサービスして頂いた。
お酒はかれこれ20年ぐらい飲んでいないし
そもそも好きじゃないのでノンアルコールの飲み物もほぼ飲んだことないのだけれど、これがとても美味しかった。
コース料理もどれも美味しかった。
本を読みながらお食事を堪能して、
心の底から「最高・・・・💧」と思った。
子連れじゃない、って
誰もいないって、本当に最高。
全部を私の気分次第で決めることができる。
夫とは新婚旅行以来、二人で旅行をしたことがない。
いびきが尋常じゃないので同部屋に泊まるのは絶対無理。
食事の仕方も色々思うところがあるので一緒に食事もしたくない。
ただ、お互い邪魔にはならないので観光ぐらいだったら
一緒にしてもいっかな?と思っている。
となると、食事と部屋は別の夫婦旅行する必要ある?となる。
友達の旅行も楽しいけれど、やっぱり色々気を使うだろう。
いやーーーほんとに一人って最高だね。
これおいしーーーー!!とかモアイきもっ!とか
言い合える人がいても楽しいのかもしれないけれど
気持ち悪いから帰ろ・・・とかふと神社寄ろうとか
高速降り損なってごめん、とか
そんなことなーんも考えなくてよい。
食事の合間に会話もしなくて良いし、好きな本を読んでいられる。
ああ、本当に幸せな時間であった。
タイミング悪男(長男)はせっかく食べられたイタリアンを逃したかもしれないけれど私にしてみればそれもラッキーであった。
次に控えているのは大学の友達との金沢旅行。
次は「友達との旅行最高!」と言ってるかもしれないけれど。
子育てが卒業しつつあるな、と実感し
子供との旅行のあと数回か・・と寂しくなるかと思いきや
今度は夫と来ようと思うかと思いきや
全くそれらはなく「一人、自由万歳!!!」と思って
帰って来たのでありました。