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ブリオッシュにアーモンドクリームを 『ボストック』を焼く

クロワッサンが大好き!
繊細に重なる均一な小麦とバターの層。
職人の技が光る一品、という佇まい。
大事に大事に持ち帰りたくなるあの雰囲気。

どれをとっても、もう完全に好みなんです。

だから「クロワッサン・オ・ザマンド」も大好きです。
クロワッサンをカットして、中にも上にもこれでもか!とアーモンドクリームをたっぷりとのせて、スライスアーモンドもまぶして焼いちゃうやつ。
あんなに繊細な食べ物であるクロワッサンに、こんなことしちゃう??という背徳感。
そして、何よりも恐ろしい「爆カロリー」という背徳感。。。
でも、その誘惑には抗えない。

そんな魅惑の食べ物である『クロワッサンオザマンド』を焼いちゃうよー!というインスタライブが先週の金曜日の夜にあったんです。

フランスはブルターニュにお住まいのユキコさんが先生で、アメリカのボストンにいらっしゃるヨシコさん(この方もお料理のプロ)がコラボするという内容。
国境も時差も越えてのインスタライブ、盛り上がりました!

それで、私も早く作ってみたい、このレシピのものを食べてみたい、と思っていたのですが、なんというか、なかなか(よし、じゃあこのクロワッサンで作ってみよう)というものが思い当たらないんです。

クロワッサンが好きすぎて、、、
なんちゃってクロワッサンだと、なんというかそれは本来の美味しさを体験出来ない気がする。
かといって、本気のヤツ。
頭に思い浮かぶブーランジェリーのクロワッサンだとすると、それはもうやはりそのまま食べたくなってしまう。

だって、そもそもクロワッサンオザマンドは、売れ残るなどしたクロワッサンの救済処置的に生まれたものらしいじゃないですか?
だから、出来れば私【ブーランジェリー ◯◯】で奇跡的に出会えた、閉店間近の20%オフ!みたいなもので試してみたい。
そんな、変な欲望が湧いてしまった。

作りたい、食べたい要求と、それに見合うクロワッサンとの出会いはいつ来るのか。
どちらをどう妥協すればいいのだろうか、、、
と大げさだけれども『パン』と『美味しいもの』に対しては、真剣になりがちな自分。
うーん、と悩んでいたら、週末出かけたついでに寄った、新宿ISETANの『フランス展』でその悩みを打ち消す、みごとな出会いがありました。

よくぞ現れてくれた!
『ブリオッシュ ナンテール』よ!

おお、美しい。

いや、クロワッサンクロワッサン言ってましたけど、、、
実はインスタライブで「クロワッサンの他にも、ブリオッシュとかいいんですよー」というお話しがあり、実際にユキコさんはブリオッシュでも焼いていたんですー。

ただ、ただですよ。
日本の街のパン屋さん、なかなかこういうブリオッシュって売ってなくないですか?
デニッシュ食パンはある。
ブリオッシュもコロンと可愛いサイズのはある。
でも、こういう「型に入れて大きく焼きました」というスタイルは、とりあえず我が家の近所のパン屋さんにはないんです。
だから、ライブを見ながらも(ブリオッシュも美味しそうだけれど、クロワッサンの方が身近だよなぁ)と思っていました。

それが、こんなタイミングで出会えた。
「これで作りなさい」ということとしか思えない。幸せです。

クロワッサンにアーモンドクリームだと
『クロワッサン・オ・ダマンド』と言い、
ブリオッシュにアーモンドクリームだと
『ボストック』という名前になるんだって。
(ブリオッシュ・オ・ダマンドももちろん)

まずは材料、揃えます。
アーモンドクリームは「バター、卵、粉糖、アーモンドプードル」を全て同量で用意。
今回は全部50gずつ。
ブリオッシュは好みの厚さにスライス。

このいかにもブリオッシュという黄色い肌よ。

室温に戻したアーモンドクリームの材料を混ぜる。

バターと砂糖を混ぜたところに、卵とアーモンドプードルは少量ずつだけれど、分離しちゃったりはしないので、あまり気にしなくて大丈夫とのこと。

ホイッパー1本で混ぜる。

入れやすいように瓶にかけた絞り袋に詰める。
私はいつも使うときまで、このまま瓶に入れて冷蔵庫で保管しています。
ちなみに出来上がったアーモンドクリームは冷凍保存も出来るので、一度にたくさん作って小分けにしておくと便利。
少量のバターをホイッパーで混ぜるのは、なかなか面倒なので、たくさん作っておくのオススメです。

アーモンドクリームの用意をしたら、次はシロップを用意。
グラニュー糖を同量の水で溶かします。
しっかりと溶かしたいので、レンジでチンするのが便利。今回は40gずつで用意しました。
そして、その後でオーブンの予熱スタート。
200度にセット。

バットに入れたシロップを含ませるように、ブリオッシュの片面を浸します。

3枚とも全部、浸したところ。

なんかもう、すでに美味しそうだけれど、この上に、あのアーモンドクリームをたっぷりと絞ります。

あまるかなぁ、、、と思っていたのに、全部使い切ってしまった。
そして、その上にバラバラとスライスアーモンドをのせます。

可愛い。もう、形が美味しいと言っている。

予熱が終わったオーブンに入れて、温度は180〜190度くらい(焼き目を確認しながら好みの加減で)で10〜12分ほど焼きます。

すると、こうなる。

たっぷりなクリームが溢れて、お隣さんと繋がっちゃってるけれども、その「たっぷり感」がまた最高!

ブリオッシュのサクッとした感じ、裏側からも見て取れる。

いい色に焼けているよ。

熱々のところを少し冷まし、落ち着いたところを粉糖で飾り、いただきました。

軽い歯触りのブリオッシュに、カリッと焼けたスライスアーモンドとアーモンドクリームの表面。
内層はとろりと柔らかくで、ほんのり温かい。

これは、ご馳走だ!

お店で買った「クロワッサンオダマンド」
たまに、そのアーモンドクリームの端っこあたりがネチッとしていることありませんか?
時間が経つとやっぱり水分を含んできちゃうんでしょうねぇ。
でも、お家で作ると、ナニコレ!という感動の食感です。
いや、クロワッサンオダマンドじゃなくて、ボストックなんだけれども。

アーモンドクリームは、生クリームを立てるよりも簡単です。
何分立て、というような状態によっての違いもなく、とにかく混ぜればいいんだし、使い切れなければ冷凍出来ちゃう。
これ、試してみる価値、ありですよ。

私も今度は「クロワッサン」で作ってみます!

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みずのさちこ
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