R3BIRTHという虹の怪物は「R3BIRTH R3VOLUTION」で私の想像を何度も越えた。
1年の時を経て……
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の無法地帯が帰ってきた……!(デデドン!!)
というわけで2023年1月14、15日に東京ガーデンシアターで開催された「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE! ~R3BIRTH R3VOLUTION~」の感想記事です。ネタバレしかありませんのでご注意ください。
1年前の「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会UNIT LIVE & FAN MEETING vol.4 R3BIRTH 〜First DELIGHT〜」についてはこちら。
R3BIRTHが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の中でどういうポジションであり、1年前に彼女たちが何をやらかしたのかを記しています。
こんなことがあったので今回一体何をやらかしてくれるのか楽しみで仕方ありませんでした。そして私の期待の遥か上をいってくれた彼女たち。100点満点中1000点をあげたくなったライブ体験についてお話できればと思います。
1日目のセットリストはこちら。
開演アナウンス
01: Vroom Vroom
02: Look at me now
03: バブルオーバー!
MC
04: Just Believe!!!
05: TOKIMEKI Runners
幕間アニメ
06: Eutopia
07: EMOTION
08: stars we chase
09: 夜明珠(イエミンジュ)
10: 翠いカナリア
11: Toy Doll
ダンスパート
12: 繚乱!ビクトリーロード
13: ミラクル STAY TUNE!
14: Level Oops! Adventures
15: 全速ドリーマー
幕間アニメ映像
16: Queendom@三船栞子
17: I’m Still...@鐘嵐珠
18: コンセントレイト!@ミア・テイラー
19: MONSTER GIRLS
MC
20: Love U my friends
21: トワイライト
22: Hurray Hurray
アンコール
23: Vroom Vroom
MC
24: 夢が僕らの太陽さ
2日目は持ちソロ曲パートの曲順が入れ替わり、最後の曲が「夢が僕らの太陽さ」から「Future Parade」になっていました。
R3BIRTHとしての持ち曲が4曲しかないのに24曲もよくやったね??? 途中で鐘嵐珠役の法元明菜さんが「セットリストを渡されたとき」と発言されたのでオトナたちの仕業であると推測されますが、ビックリし過ぎて笑っちゃう見事な構成だったと思います。
・新曲は最初に全部出す。
今回の目玉のひとつはこのライブの最速先行抽選申込が封入されていたCDに収録されている「Vroom Vroom」「バブルオーバー!」と同じくBlu-rayに特典として収録されている「Look at me now」でした。これをライブ全般通してどこに配置してくるのかなと思ったら、1、2、3曲目でした。え? あと何やるの?? もう終わるの??? 困惑する私。流石にこの思い切った構成は考えていませんでした。
・新曲は衣装もダンスもよき。
ジャケットを見たときから楽しみにしていました。あの3人がこの衣装を着てくれるのかと。特にスタイル抜群の三船栞子役の小泉萌香がこれを着てくれるのかと。流石に踊るための可動域の観点でジャケットほどタイトなスーツではありませんでしたが、期待していた3人が現れて開幕からテンションがあがりました。喋らなければデキるキャリアウーマンだよ。ミア・テイラー役の内田秀さんがなかなか際どくてうっかり双眼鏡を使ってしまいました。内田秀さんだと思えば相応だけれどミアだと思うとけしからん。MCで触れていたとおり、ダンスの難易度がかなり高そうでした。「Look at me now」のステップ大好きです。「バブル・オーバー」は椅子を使ったパフォーマンスが面白かったですね。「あなた」に見立てた椅子を三者三様のやり方で取り合うのですが、踏まれたり引きずられたり、大変なことになっています。栞子の優しさが染みるぜ。
このパートでR3BIRTHとしての持ち曲は「MONSTER GIRLS」以外使い切ってしまったので、あとは主に12人曲(元9人曲含む)のカバーとソロ曲で繋いでいくことになります。
・ソロ曲で蘇る過去の思い出と過去の彼女たち。
ソロ曲はアニメ2期曲と1年前にも披露された彼女たちの2番目のソロ曲(栞子は先行しているので収録先が異なります)。アニメ2期曲はアニメ2期準拠の5thライブが思い出されました。アニメ2期の影響で元ライバルだったキャラクターの印象が大きく変わり、キャストたちの頑張りもあってこの盛り上がりがあるのだなと思うと胸を打たれます。ソロ曲を見て、いや正確には開幕の「Vroom Vroom」を見たときから感じていたのですが、法元明菜さんの成長に驚きました。これまでもステージに立つたびにどんどんと嵐珠に近づいていてすごいなと思っていました。このことは2022年7月末のオンライントーク会で法元明菜さんとお話する機会に恵まれ直接お伝えしています。それがこのライブでいよいよここまで来たのかと。法元明菜さんに対して「綺麗だ」と思ってしまったんですよね。こんな日が来るとは1年前は思っていませんでした。ステージに立っていたのはMから始まるエナジードリンクを飲んでプハーしている法元明菜ではなく、パフォーマンスがパーフェクトな強キャラの鐘嵐珠でした。
ソロ曲ラッシュのあとは1年前にもあったダンスパートが挟まりました。前回はソロダンスが3人分でしたが、今回はデュオダンスが3通り。小泉萌香さんの回し蹴りを法元明菜さんが潜ったり、内田秀さんの股下を法元明菜さんが滑って潜ったり、内田秀さんが馬跳びしたり。内田秀さんのけしからん衣装で露わになっていた二の腕の筋肉がすごく美しくてですね。私が思っていたよりフィジカルが強いキャストさんなのかもしれません。
・「繚乱!ビクトリーロード」と「ミラクル STAY TUNE!」は発明だ。
ここから「繚乱!ビクトリーロード」へと繋いでいきます。「繚乱!ビクトリーロード」は12人分の紹介が入った一風変わった自己紹介曲です。曲自体も面白いのですが、初披露時のお衣装が学ラ……特攻服で、ファンは持ち込みを禁止されている輝度が高くて長いペンライトをブォンブォン振り回す治安の悪さも話題にひと役買いました。この曲の面白いところは必ず12人を紹介をしなくてもよく、その場にいる人の分だけ紹介すれば済む編集が容易にできる曲構成になっていることです。ブシロードライブでもその編集がなされていたので「はいはいそのパターンね」と聞いていたら追加で知らない紹介文が。新規書き下ろしのR3BIRTH用の歌詞じゃねーか!!! 流石にこれは先読みできねーよ!!! すっかりやられました。もしかして全ユニット分あったりするのでしょうか。「ミラクル STAY TUNE!」の落ちサビ前のわちゃわちゃドラマパートも勿論R3BIRTHのための書き下ろし。この2曲は参加メンバーに縛られない自由度の高さとオリジナリティーを出せる点で、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にとって発明と言えると思います。様々な組み合わせのメンバー3人が日本全国を飛び回る「にじたび」でも外せない2曲になるのではないでしょうか。ちなみに「ミラクル STAY TUNE!」のサビの振り付けについては前週の公開録音イベントで「振り付けを覚えてほしい楽曲」として紹介されていたので一緒に踊ることができました。なるほど、この伏線だったのね。
・やっぱりやったぜ全速ドリーマー。
「R3BIRTHのライブやってほしい楽曲は?」というアンケートを事前に取っていたとしたら「筋トレ全速ドリーマー」はかなり上位に食い込んでいたことでしょう。1年前に残した爪痕であり傷痕です。後にTikTokで振り付け動画を公開してすっかり浸透していたこともあり、会場みんなでエクササイズすることができました。頭悪い感じで最高に楽しかったです。その前の「Level Oops! Adventures」も面白かったなぁ。メロディーペット(デパートの屋上にある動物の乗り物)に乗って遊びながら歌う3人よ。何が酷かったかって2日目のフリーダムさよ。栞子の乗り物を奪う嵐珠、乗り物を乗り捨ててバイクに乗っている仕草でステージを自由に動き回るミア、歌うことを放棄してミアにツッコミを入れまくる栞子。何を見せられているんだ……! あれはミアではなく内田秀だったな……。メロディーペットを使ったことについては、先に紹介した新曲タイトル「Vroom Vroom」がバイクのエンジン音からきているらしいので、「Level Oops! Adventures」に合わせてキャストを遊園地っぽい何かに跨らせようという発想から湧いてきたのだと思われます。「Vroom Vroom」言いながら退場する様が可愛かったです。
・まさかのシャッフルフェスティバル開催。
いやーそうきたか。全然想定していませんでした。法元明菜さんと内田秀さんは体験したことがなかったシャッフルフェスティバルをここで! 中国語を交えて艶やかに「Queendom」を歌い上げる小泉萌香さんも、全部英語でしっとりと「I’m Still...」を歌い上げる法元明菜さんも、子供っぽい元気さで「コンセントレイト!」を歌い上げる内田秀さんもよかったです。ショートバージョンだったので円周率は免れました。「コンセントレイト!」は落ちサビから3人で。ここから残されたR3BIRTHの持ち曲である「MONSTER GIRLS」に繋いでいくので本当に構成がお上手。
まだまだ終わることなくカバーにカバーを重ねて大盛況のまま終演しました。何も考えずにとにかく楽しい時間で、そうそうライブってこんな感じと改めて思いました。笑ってはしゃいで終演後の満足感がすごい。あとは声が出せればもっと盛り上がれるのですが……え、R3BIRTHも出演する「オダイバ!!超次元音楽祭」が声出し解禁!? 参加される方は楽しんできてください。R3BIRTHの3人には是非ぶちかましてきてほしいなぁ!
ユニットライブの幕開けとしては最高の形で始められたんじゃないでしょうか。最高すぎて他のユニットが心配になるくらいです。この秀逸すぎる構成とそれに応える見事なパフォーマンスは彼女たちが無法地帯だからこそ成し得たものなのか。他のユニットにもそれぞれ期待しちゃっていいのか。残りのユニットライブも楽しみにしています!(情報をシャットアウトしてA・ZU・NAのライブの2日目に向かう電車の中にて)
余談
最近、ラブライブ関連のペンライトに関するレギュレーションの文言が厳しくなったと聞きました。確かに輝度の高いペンライト(通称UO)の取り締まりがかなり厳しくなっていたなと感じました。公演が進むにつれてだんだんと数が減っていか明るいオレンジ。私の席の通路挟んで前には輝度の低いペンライト(それこそ宮下愛の超オレンジより暗い)を低めの位置でグルグルしている人がいまして。スタッフが通るたびに一旦足を止めるんだけど「明るくは……ないかぁ……」と去っていくのでした。
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