TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2期第7話~依存症に気をつけろ~
TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2期第7話「UR 葉月恋」の感想記事です。以下、ネタバレが含まれますので、その点ご了承ください。
第7話が何の話だったのかと言われれば、葉月恋がゲーム依存症に悩まされながらも仲間の力で立ち直る話です。字面だけ見るとこれは酷い。第5話にて唐可可の家で生まれて初めてゲーム機を触った葉月恋。先の展開につながるだろうと思っていたこの前振りが無事に回収されて、すっかりゲームに夢中になってしまいます。Liella! の集まりに顔を出さず、日中もうつらうつらし、楽曲もまともに作れなくなる重症っぷり。誰のせいかと言われれば……ちょっと困った優しさと財力を遺憾なく発揮して新しいゲームを次々と送ってくるお父様でしょうか。1期はメイドも雇えなくなる金欠ピンチだったのに。葉月恋の青春はお父様に振り回されっぱなしです。たまたま通りかかった米女メイ以外には相談することができず、ひとりで抱え込んでしまうのですが、何やかんやあってみんなに相談し、みんなでゲームを遊んでクリアしたことで依存症から解放されました。実際の依存症も第三者とコミュニケーションをとりながら治していくという話を聞きますから、それなりに妥当な方法で解決したと言えそうです。1期では第8話まで相談できずに拗らせていだことを考えると30分足らずで相談まで辿り着けたので、成長してる……ね! 仲間で集まって家できゃっきゃとゲームしているシーンに青春とノスタルジーを感じました。そういう遊びしばらくしてないなぁ。したいなぁ。それができる仲間たちと結女で結ばれたことはそれこそUR級の幸運なのでずっと大切にしてほしいところ。
近頃の葉月恋会長の疲労困憊の原因がまさかゲームとは露知らず、澁谷かのんが副会長に挑戦する流れもありました。ここでも2期のテーマといえる「自分には向いてないかも」が発動しますが、第4話で似たような壁を乗り越えて部長に挑戦した嵐千砂都のひと押しで覚悟を決めます。この展開のために澁谷かのんではなく嵐千砂都を部長にしたのでは。葉月恋が会長の座を譲る理由は今のところパッと思いつきませんが、3年生に進級したときに澁谷かのん会長が誕生する流れはなくもないなと思いました。
そんな心配している澁谷かのんのことに気がついていない様子の葉月恋を諭す中で、葉月恋の相談相手であった米女メイもまた若菜四季が自分のことを心配してくれていたことに気がつきます。四季メイの波動を感じる……! このあと米女メイがお礼を言うと若菜四季は顔を赤らめてふわふわ倒れそうになっていました。米女メイにおんぶされて帰路につく若菜四季。これがつい最近まで米女メイのことを友達かどうかもよくわかっていなかったのに彼女に対する感情の正体に気がつきつつある女だよ! 理論で説明できない感情に振り回される理論派キャラ、大好物です。放送後しばらくは四季メイがトレンド入りしていたそうで。
四季メイはひとまず置いておいて、第7話の主役である葉月恋に話を戻すと、新たにゲーム大好きっ子(或いはハマると抜け出せないっ子)という属性が追加されて、世間知らずなポンコツお嬢様枠にすっぽりと収まってしまったなという印象です。上品さは維持しつつも、高貴で優雅でクールな葉月恋像は音を立てて崩れました。反面、楽曲の幅は広がったようにも思います。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の天王寺璃奈が得意とするゲームのようなピコピコ電子音の映える楽曲が似合うLiella! メンバーはと言われたらそれは今回のエピソードにより葉月恋になったような気がするからです。ピコピコ電子音と葉月恋役の青山なぎささんの優しくて丸い歌声が組み合わさるとどうなるのか興味があるので、何卒、ピコピコしたソロ曲かセンター曲をお願いします。鬼塚夏美とのデュオでもいいです。最後にゲームのコントローラーを握った4人のカルテットでもいいです……!
次回の第8話「Chance Way」は放送延期で一週間遅れ。おかげで本項が放送前に間に合いました。繋ぎは新しいキャラクター紹介動画と第1話から第7話までの一挙放送配信。お気に入りの第4話と第6話は手を止めて見てしまいましたね。イイハナシダー。第7話を終えて話としては一旦落ち着いた状態になっているので、そろそろラブライブ本戦に向けて動き出すのでしょうか。メタ的には新しい挿入歌が欲しいところなので、予選までいっちゃうのかなという気もしています。楽しみ。
余談
これまで禁止されて触れられなかったものに制限なく触れるようになると依存症になってしまうという話はよく聞きます。葉月恋は酒とタバコとギャンブルに気をつけてほしい。ってダメな男にめちゃくちゃ引っかかりそー!
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第5話、第6話の話。
第8話から第11話までの話。
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