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ジャズを気楽に聴こう!

はじめに

 皆さんはジャズに対してどのようなイメージを持っていますか?
 クラシックと同様に文化的に高尚な音楽と捉えている人も少なくないかと思います。
 確かに、ジャズは19世紀末のニューオリンズで、白人音楽を学んだ黒人(クレオール)から…
 と、まあ今回はこういうことを書きたいわけじゃないんですよね。
 (歴史的な話は私もあんまり知らないですし)

 というわけで、今回は色んな御託は置いておいて、「気楽な」ジャズの聴き始め方を紹介したいと思います。

1.普通に聴く

 聴き方とかどうでもいいからとりあえず聴きたい人のために聴きやすい・聴いたことがあるであろう曲を演奏しているアーティストを何人か紹介します。

1-1.ルイ・アームストロング

 世界で一番有名なジャズミュージシャンだと思います。
 その大きな口(such a mouse)から「サッチモ」の愛称で親しまれています。
 有名な曲に「When the Saints Go Marching In(聖者の行進)」があります。
 小4のときの音楽の教科書に楽譜が載っていて、授業で演奏した記憶があります。

 また、「Mack the Knife」という曲はメルカリのCMにも使われました。

 ディズニーの曲を演奏しているアルバムもあり、これも耳馴染みやすいと思います。

1-2.フランク・シナトラ

 フランク・シナトラの楽曲で有名なのはやはり「Fly Me To The Moon」でしょうか。
 『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマとして使用されており、アニメファンの間でも有名な楽曲です。

 また、「My Way」は様々なCMで使われています。
 日本では歌手・尾崎紀世彦によるカバーが有名です。

 フランク・シナトラの歌うクリスマスソングも人気があります。

1-3.ビル・エヴァンス

 ピアノジャズと言えばビル・エヴァンスです。
 鍵盤に吸い込まれるように頭を下げて、ピアノを滑らかに弾く姿がとてつもなくカッコいい…!💫
 ビル・エヴァンスの有名な曲としては、「Waltz for Debby」があります。
 私は村上春樹の小説『ノルウェイの森』で知りました。

 また、白雪姫の劇中歌として知られる「Someday My Prince Will Come(いつか王子様が)」もめちゃくちゃ良いです。
 一番好きなのは1960年にロンドンで行われたライブでの演奏です。

2.漫画を読む

 一番入りやすいのがこの方法だと思います。
 ここにおける漫画というのは、「各話のタイトルをジャズのタイトルからつけている漫画」という意味です。
 色んな漫画を読んでいると、ジャズの有名な楽曲からタイトルを取っているものを見かけます。
 各話のタイトルはその話の内容を端的に表しているはずです。
 つまり、タイトルになっている楽曲をかけながら読めばより作品を楽しめるはず…!!!
 というわけでジャズを聴きながら読むのにおすすめな漫画を紹介していきます。

2-1.BLUE GIANT

 ジャズの漫画と言えば、やはり『BLUE GIANT』です!
 仙台に住む高校生の主人公がジャズの世界でサックスプレイヤーとして世界一になるまでを描いた漫画です。(2024年12月現在はまだ世界一になっていません。)
 この漫画は2022年にアニメ映画化されたことで話題になりましたね。

 ジャズの漫画だけあって、話のタイトルの多くがジャズの定番曲から取られています!
 更に、この漫画の凄いところは定期的に作中で出てきた楽曲をまとめたアルバムが出ているところです。
 漫画を読みながらでも読みながらでなくとも聴きやすい曲がまとまっているので、是非聴いてみてください!

2-2.島耕作

 次に紹介するのはサラリーマン漫画の金字塔『島耕作』です。
 課長編から始まり、今では社外取締役編まで話が進んでいた気がします。
 恋愛が頭の中のかなりの割合を占めている島耕作がトントン拍子に出世する様子はあまりに有名(?)ですが、この漫画のタイトルにもジャズの定番曲が取り入れられています。

 島耕作は『マガポケ』という漫画アプリで全話無料で読めるのですが、下記の通りかなり多くの話のタイトルにジャズで定番の楽曲のタイトルがつけられていることがわかります。

 島耕作は高度経済成長期のノリに乗ったサラリーマンたちを描いた最高に面白い漫画です。(最低なときもありますが😅)
 タイトルの曲を聴きながら読むことで、その最高で最低な作品世界に没頭することが出来ます!
 皆さんも是非やってみてください^ - ^

PS.『坂道のアポロン』もおすすめです!(書く体力消えた)

3.映画を観る

3-1.BLUE GIANT

 漫画編でも出てきました!BLUE GIANTです!
 アニメとしても素晴らしいんですが、何より音楽が良いです。
 現代日本のジャズシーンを牽引するプレイヤーが劇中歌を担当しており、映画を観た後何度もアルバムをリピートしました。
 漫画を読まないで観てみても面白いですが、漫画を読んでから観ると「音が付いている…!」という感動を味わえて更に良いです。

3-2.SESSION

 この映画を観てジャズが好きになるかと問われると疑問符が付きますが、一応ジャズの映画なので紹介します。
 以下あらすじです。

名門音楽学校でジャズ・ドラマーを目指す若者は、有名バンドに加入し、厳しい練習に必死に食らいつく。やがて主奏者を決める争いの中、完璧を求める教師の指導は狂気を帯び、生徒の精神は次第に追い込まれる。

Amazon紹介文より引用

 あらすじからも分かる通り、「シビアなジャズ」を描いた作品です。
 シビアすぎるあまり、先生が演奏の下手な生徒に対して、楽譜を投げたり、殴ったりするシーンが出てきます。
 そのため、緊迫感を持ってジャズを聴くことが出来る映画です。
 ちなみに、ジャズを好きになるために観ようとすると微妙かもしれませんが、映画としてはめちゃくちゃ面白いです。
 普通におすすめです。

4.聴きに行ってみる

 音楽はやはり大音量で聴くに限ります!
 聴きに行ってみるのもおすすめです。
 ライブ編とジャズ喫茶・ジャズバー編に分けて紹介していきます。

4-1.ライブに行こう

 ジャズの魅力の一つに「即興性」があります。
 レコーディングされた音楽も良いですが、ジャズの良さを感じるにはライブに行くのが一番です。

Jazz Spot Intro

 高田馬場にあるジャズバーです。
 月曜日と金曜日を除いた週5日、飛び入り参加のジャムセッションが行われています。
 休みなく異なる楽器の組み合わせでの演奏が繰り返されるため、何時間いても飽きが来ません。
 また、皆んなでジャズを楽しもうという雰囲気があり、ジャズ初心者でも居やすい空間になっています。
 なお、ミュージックチャージがかからず、入店時に支払う¥1,500で(理論上は)居続けることができます。
 かなり人気店なので、土日に行く場合は開店直後の入店をおすすめします。

けやき音楽祭 JAZZ IN FUCHU

 毎年11月に府中駅周辺で行われるジャズフェスです。
 ストリートジャズの形式で行われるため、基本的に無料で聴くことが出来ます。
 また、府中駅周辺のいくつかのスポットでライブが行われるので、飽きた場合は他の会場まで歩いて移動し、興味のある演奏を聴くことが出来ます。
 当日府中駅に行けば、気軽にジャズを聴くことが出来ます。無理矢理予定を作ってでも府中駅を訪れましょう!

府中駅のPRONTOでの演奏の様子

4-2.ジャズ喫茶・ジャズバーに行こう

 いきなりライブに行くのはハードルが高いかも…という方はジャズ喫茶やジャズバーに行くのがおすすめです。
 基本的には飲み物代だけで済むので、使うお金も安く抑えられます。

DUG

 新宿にあるジャズ喫茶&バーです。
 喫煙が出来る店で、店内がかなり煙いため、副流煙を吸いたくない人にはおすすめできませんが、ジャズ初心者におすすめのお店です。
 ジャズ目的ではなく、お茶目的で来ている人も数多く見受けられるため、入りやすいです。
 近くの紀伊国屋書店で買った本片手に気軽に訪れてみてください!

アディロンダックカフェ

 神保町にあるジャズ喫茶です。
 このお店に初めて行ったとき、入って良いものかお店の前で迷っていたらマスターが「ジャズ好き?入りなよ」と声をかけてくれ、無事入店できました。
 また、夏の暑い日に行ったときはその場にいたお客さん全員に切り立てのスイカを振る舞ってくれました。
 そのくらい初心者に優しいジャズ喫茶です!
 音響設備も良く、大音量でジャズを聴くことが出来ます。
 夜はライブをやっていることもあります。
 料理も充実しているので、ジャズだけでなく食事目的で訪れるのもアリです。

店内風景
アディロンダックバーガー

おわりに

 短くまとめようと思っていましたが、結構長くなってしまいました(^^;)
 少しでもジャズに触れてみようという気持ちになってくれたら嬉しいです!
 ここまで読んでくれてありがとうございました!

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