水曜よるごはん4~生乳の話~
朝の味噌汁に生姜を入れるとすっきりぽかぽか目覚められることを発見しました!bokashiスタッフのおはぎです。
毎週水曜日にみんなでごはんを囲む水曜よるごはん、第4回目を11/30に行いました。今回のテーマは「生乳の話」です。
酪農は私が北海道に憧れたきっかけであり、多くの酪農家さんにお世話になってきました。しかし今、コロナ禍や社会情勢などを背景に、酪農はとても厳しい状況です。シチューやグラタンにケーキなど、乳製品にたくさんお世話になるこれからの季節。その生産者である酪農家さんの今をきちんと知っておきたいと思い、今回はそのお話です。
きょうの献立
・じゃがいもとベーコン、きのこのカルボナーラ炒め
・さつまいもとりんごのヨーグルトサラダ
じゃがいも:新得 宇井ファーム 宇井さん
ベーコン:猿払 小泉牧場 小泉さん
今回の裏テーマは乳製品を多く使うこと。味が被らないよう、まったりした牛乳と酸味のあるヨーグルトの組み合わせにしました。
合わせる食材も、カルボナーラ炒めには旨味がよく出るベーコンやきのこを使い、相性が良いじゃがいもを多めに。一方でサラダには酸味のあるりんごを使い、さっぱり感と食感を加えるためにみじん切りにした玉ねぎを入れました。
カルボナーラ炒めはソースがまったりとしつつ、ベーコンの塩気で食べ飽きないコクとパンチがあるものになりました!サラダは玉ねぎが衣のような役割も果たし、さつまいもとりんごによく絡んでくれました。
どちらも乳製品を使ったため似た味わいにならないかが不安でしたが、力強い食材のおかげもあり、良い組み合わせになりました。
生乳の話
現在、酪農は3つの苦境に立たされています。
①産地の減産や円安のため続く輸入飼料の高騰
②コロナ禍を発端とする脱脂粉乳の過剰在庫や需要低下による生乳減産
③収入の一つである子牛販売価格の暴落
です。
このように酪農経営が厳しい状況の中、
農林水産省や乳業業界は「牛乳でスマイルプロジェクト」により、改めて消費者へ牛乳の魅力を伝えています。
例えばJミルクはインスタグラムで、様々な乳製品を使ったレシピの公開や「#私のミルク鍋」キャンペーンを行っており、参考になるものばかり。
そこで水曜よるごはんでも、参加者の皆さんと「お気に入りの牛乳の飲み方・食べ方」のアイデアを共有してみました!
中には「賞味期限が早くて飲みきれない」
というお悩みも。
日々のごはんで「これを多く食べなきゃ!」というストレスを抱えるのはつらくもなってしまうので、もちろん無理はしないでほしいです。
一方でこうしてアイデアを共有してみると、
「試してみたい!」「知らなかった!」
というワクワクを感じる声も上がりました。
こうして食材の可能性の広さを知ることは、
食の楽しみの一つです。
まずは様々なかたちで牛乳が楽しまれ、改めて身近な存在になることから始まり、それをきっかけに私達と酪農との距離も縮まっていけば、日本酪農が抱える課題も一緒に考えていくことができるのではないかと思います。