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海外生活の理想と現実 #001(皆既月食を感じながら)

Hola! こんにちは!
スペインのガイドをしております、KUNIです。

昨日の皆既月食は、日本では話題になっていて、なんとなく、世界の雰囲気が変わるくらいの勢いが感じられましたが、いかがでしたか?明るく変わって欲しいなって祈るばかりです。🤲

スペインに住んでいる私は?と言えば、その時間に(今は便利な時代です)youtubeのライブでその様子を楽しむことができました。
ありがたいです。
楽しむと言うか、映像だけでも、空気に音が吸い込まれていったような、そして、自分の周りも静かな(スペインなのに)雰囲気に包まれたような気がしました。🌕

この皆既月食と天王星ですか?宇宙の不思議を感じながら、そりゃ、宇宙って広いし、大きいし、どれくらいあるのか?わからないわけですが、
私も、日本からかなり遠く離れて暮らしております。地球も小さく感じますね。☺️

年齢も間も無く還暦が近くなっているので、さぞや、長くスペインに住んでいるのだろう?と…思われているかと思いますが、私、還暦目前にして、海外移住をはたしたんです。(えーそうなんですか?)

この話の内容は、誰もが驚くようなお話で、メンバーシップの方に書かせていただこうっと笑。

海外生活というと、なんとなく華やかだし、見知らぬ都市の憧れもあるし、若い頃であれば、どこでも仕事のできる現代としては、旅しながら仕事しながらなんて、最高なノマド人生なんてのもあるわけで…
私の若い頃は、頑張って就職、働いては、海外旅行に行き、また働き、なんてことの繰り返し、または、やめて旅に出て、それから、再就職なんてことがありましたっけ?

時代も変わったもんだなってつくづく思うわけです。

ノマドの人たちって、選挙権とかどうしてるんだろう、健康保険とか、海外旅行保険の対応なのかしら?
心配してしまうのは、お年頃なので、どこで、病気になってもおかしくない昨今、そんなことが気になります。人間ドックもしばらくやってないな・・・
スペインは、検診制度がありますが、一度行かないことがあると、次の年からまたこなくなるんですよね。こっちから行かないと検診。
ホームドクター制なのですが、私の担当のドクターが、怪しげ、挙句、コルドバの村には、レントゲンすらなくて涙。
多分、救急車のたらい回しはないにしても、間に合わないってことはあるかもしれない田舎生活。
マドリッドに長期出張中については、救急対応しかダメなんです。
なんとも厄介。


自分では元気なつもりでいるけれど

この辺りが、年齢の壁というものなのでしょうか?
若くして、海外にいるのと、ある程度の歳での海外生活、考えどきで、
大抵60歳を境に、日本に帰る人、こちらで最後までいる人に分かれるようです。
サポートの家族がいる間はいいけれどという人もいます。
日本語の通じるところであっても、介護施設や、病院で嫌な思いをしてる人も見てはいるのですが、そちらの方が楽ではありますね。

そうそう、私がコロナになった時に、2020年のコロナがヨーロッパで一番ひどくなった時のことです。
25時間くらい、プラスチックのベンチで待たされて、浮浪者の人に「俺のせきにいつまでいるんだ」と睨まれたことがありました。
病院は誰でも入れるので、彼の寝床だったのかな?
いつまで経っても順番が回ってこなかったあの時は、平たい顔族は、後回しにされたの? 8時間ごとに受付に言ってみたものの、対応が一番遅く、気づいた時には、即隔離されたのを、覚えています。

若い頃、猪突猛進で海外に出かけてしまうというのもいいし、歳を重ねて、子育てなどが終わり、ゆったりと、海外に留学するという人たちもいて、(そういう方々は、お金をしっかりとためていらしてるのですが)

さて、私はというと、もう、いい歳なのに、何も考えず飛び込んでしまったもので😅
二十年あまり、スペインと、(他の国々も行き来してましたが)日本を行き来しながら、いつか、スペインに住むのが夢であると望んでおり、それが叶うタイミングに、チャンスの神様は前髪しかないぞっ💪と掴んでしまったら、その前髪がちょっと毛根弱く😢 すぐに抜けちゃう感じであったのです。
挙句に時代が信じられない方向に進んだもんで、予定は大狂い!!

基本は、程よく働き、程よく家のことをやるということだったのに、今まで苦労し、今まで以上に働くことになってしまいました。

絶対、同居(結婚して相手の家族との同居)であったら、この歳での嫁入りはしないはずでしたし、そんな約束でもありましたが、その堅い決心も3ヶ月ほどで…
無残にも崩れ落ちてしまいました。

スペインに来てからというもの、いろいろなハプニングが起こりまくり、それでも、なけなしの体力と、有難い人脈で、なんとか乗り越え、二年目に自分の力で、やっとお仕事順調になった矢先に、時代が変わるという。なんという人生。波乱万丈なんでしょう?

スペインに来て、五年の月日、悩まなかったことはないという感じです。
本来、若い頃にそうであるならまだしも、この年で、この壁はきついもの…
ま、こんな時代ですから、私だけでなく、ほとんどの人が苦労されていますが、それでも、アップダウンがものすごくて…

病院の対応…、自営業のあり方、税金収め方、ちょっと間違えると、4倍の税金を支払うこと(罰金)2回もありました。訳がわからないシステムに呆れながら、いい加減な会計士は、いつもやるやる詐欺。最終的にやるのが遅く、補助金がもらえなかった3ヶ月間。

仕事が戻ってきたら、この会計士もやめようと思っているのですが、仕事がないので、今もだらだら続けています。

スペインに来出して20年の間、一年のうち半分とは言えませんが、3分の1はスペインで過ごしていて、いろいろなことがわかっていたつもりでした。
ところが、住んでみると全く違うというのがよくわかります。
住むということの難しさを感じているのは、この時間がたっぷりあり、生活を見直すチャンスがあったからなのでしょうか?

今、世界のあちこちで生活している人が増えています。インターネットwifiのあることで、どれだけ生活環境が変わってきたのか?
心の支えになっていることか?
国際電話が異常に高い時代もありました。
インターネットによって、海外がものすごく近い存在になったことで、多くの人が気軽に海外に訪れるようになりましたが、その反面、気軽さが優先してしまうのかもしれません。

最近思うのは、どこにいても、住めば都ではありますが、何が大切かというと、
インターネットではなく、リアルに話せる、友人や家族。
そんなことの大切さを感じています。
日本を離れると、日本の良さも改めて感じるのですが、
秋深く、皆既月食の夜…
ふと日本の鍋焼きうどんや、おでんを思い出す。
そんなマドリッドの夕暮れは、ずいぶん寒くなりました。

ホカロンが簡単に手に入らず、はんぺんも、ちくわぶも当分食べることができない感じですが、なんとか、この時代を抜け出して、新たな生活への一歩を踏み出したいものです。


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