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常滑の伝統と、いま。 2022.07

有松から名古屋空港方面に向かって常滑市へ。
電車の車窓からでも見える、存在感抜群のあの猫は?
というのが常滑市NOW。

この猫は、とこなめ見守り猫「とこにゃん」。
どうなっているのか気になりすぎるという気持ちを察していただき、
ナビゲーターが最初に連れて行ってくれたのは、とこにゃんの裏。

こ、こうなっているのネ・・・・
そして、遠くからではわからなかったけど、とこにゃんの前にも猫が…!

招き猫はほぼ瀬戸と常滑で生産されるようですが、それぞれ特徴があり、
常滑系は、2頭身のフォルムで大きな目、お腹に小判を抱えたものだそうです。

市内には大小合わせて50体以上いるらしく、こんなところにもしれっといる、みたいな感じ。
作っているところ、置いているところを想像してみると、ちょっと可愛くて可笑しい。

真面目に訪問、玉光陶園の工房。
長屋を改造したような工場は、板張りになっていて、土の色で赤茶けています。
慣れた様子で中に入っていき、職人さんに挨拶をするコーディネーターについて奥まで。
縁側と、反対側、部屋を4分割した感じで、それぞれの場所で分業された異なる作業をされてました。

賞を受賞している名工が作業を見せてくれるとなり、作業場の一番奥に。
気さくに道具の説明などををしてくれながら、普通に前触れもなく、平常運転モードで、作業が始まります。

陶土はあまり細かくしないほうがいい、との事で、感覚で取り分ける素地は、必ずしも天秤が完璧にまっすぐにならない量ですが、足で蹴ってまわすろくろの上に乗れば、みるみる間に急須の胴体部分に。

あとで削るから大きめに蓋や注ぎ口、取手が並びます。

窓も縁側も開け放たれ、扇風機が回るけど、うだるような暑さ。
目の前であっという間に形になる職人技をじっと見ている。
長いようで短く感じた、あのひと時、温度、その空気感が、
記憶に鮮明に残っていて。

改めて製品に対面し、手にする時、
見えるもの、感じるものが違っているであろう事が楽しみです。


続いて佳窯へ連れて行ってもらいました。
こちらの盤BANシリーズが、打って変わってとてもモダン。
これも常滑焼なのか、と。

デザインも色もとても素敵。

そして海とともに歩んできた産地ならではの「藻がけ」という技法や、それを応用して牡蠣の殻をつかったものなど、なんだかSDGSだったりするのですが、関係なく美しい。

欲しいし、売りたいと思ったのですが、家族経営で量産していないそうなので、個人的なお買い物はオンラインショップで。

最後に観光名所の散歩道で土管坂を歩く。

登り窯を覗く。


一息つきたくて入ったカフェ、BARBARA COFFEE ROASTERSが個性的すぎ・・・! 

常滑の奥深さを味わった午後でした。

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