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腰痛で苦しむ妊娠中の奥さんに旦那さんが出来ること

こんにちは、body∞infinity(@body8infinity)の宮邉です。

妊娠は女性の体に起こる神秘的な事柄の一種であり、子どもが体内で成長する過程が女性を母親にしていくと言われています。ただ、その短期間での大きな変化は体にかかる負担も大きい事は想像に難くありません。

そして、その負担の一つのとして腰痛があります。

奥さんはお腹で子どもを育てて、腰痛に苦しむ一方旦那さんの方は自覚が生まれにくく何をしていいか分からないという方も多いのはないでしょうか。

今回は女性で妊娠中に腰痛を発症しやすい方の特徴について科学的根拠をもとに書いていき、旦那さんでも出来る腰痛対処法について書いていきたいと思います。

奥さんが妊娠中の旦那さんは是非今回の記事を読んで頂き、奥さんと一緒に妊娠中から出来る事で関わっていきましょう!

【今回のポイント】

①妊娠32週で10人中9人が腰痛になり、その内の半数は重度の腰痛を悩まされている

②妊娠前に腰痛経験がある、勉強が苦手、多胎児(双子や3つ子などの総称)の場合は特に腰痛を発症しやすい

③奥さんと一緒に旦那さんがウォーキングを一緒に行う事で腰痛予防にもなるし、夫婦で話す時間も出来て一石二鳥

④腰痛になっても、近しい人が体に触れるとドーパミンが出て痛みの軽減になる

【妊娠に関わる腰痛】

 腰痛は妊娠中によく見られ、多くの女性が悩まされる症状です。2019年の研究(1によると、妊婦の75%が妊娠20週で腰痛となり、妊娠32週ともなると90%の妊婦が腰痛となる事を報告しています。

また、腰痛の程度に関しても20週までは3人に1人が腰痛の痛みが強いと訴えますが、32週になると半数の妊婦が腰痛の痛みが強くなることを報告しています。

やはり、お腹が大きくなるにつれて体への負担も大きくなるようです。しかし、以前の記事でも紹介しましたが妊娠による脊柱や骨盤の変化は腰痛に必ずしも影響はしません。

そのため、妊娠による体への負担だけではなくお腹が大きくなり思うような姿勢で寝られず睡眠不足になったり、子どもが出来る事によって環境が大きく変わる事の不安感が腰痛を引き起こしているのかもしれません。

決して背骨や筋肉だけの影響だけでなく、他の要素が関係している可能性もあるわけです。

そして、この研究では妊婦になってから腰痛になる人はどのような特徴があるかも調べています。

【腰痛になりやすい妊婦の特徴】

 腰痛になりやすい妊婦に共通していたものは以下の通りです。

①妊娠前に腰痛になった経験がある

②教育レベルの水準が低い(勉強が苦手)

③多胎児(双子や三つ子などの総称)を身ごもっている

この中でも特に①と②は妊婦の腰痛への関連がある事を報告する研究は多くあります。

しかし、これらに当てはまるからと言って必ずしも腰痛になるわけではありませんので、過度に心配しすぎる事はありません。

腰痛は通常産後と共に症状が軽減していきます。そのためには産後1ヶ月程度は体を労わってあげられるよ私うに家族の協力が必要不可欠と考えます。

また、ストレスは腰痛を悪化させる要因となり、妊娠中より軽い運動を行う事は腰痛予防に効果があるという研究もあることから私は旦那さんの協力の有無も腰痛に関係しているのではないかと考えています。

【妊娠中の奥さんに旦那さんが出来る事】

 ここからは私の個人的見解も交えてお話していきます。妊娠中の軽い運動(ウォーキング)は腰痛予防に効果があると言われています。

しかし、身体が重くなり思うとおりに動けなくなった体で腰痛予防や健康のためにウォーキングに出掛けるのは気が重いものです。。。

一人で歩くとなるとなおさらですよね。

つまり、私は旦那さんの協力が必要なのではないかと考えています。

私も一人目の子どもを奥さんが妊娠した時は仕事終わりの夜に奥さんを誘って一緒に外へ歩きに行っていました。

最初は奥さんも体が重いし、促されてしぶしぶ・・・という感じでしたが、続けているうちに奥さんが徐々に運動することに前向きになっていきました。

その理由として、私が「これがよかったのかな?」と思ったことはウォーキングで外を歩く時に自然と奥さんと会話になったことです。

黙々と歩くのではなく、いつもにはない我々夫婦にとっての非日常が話しやすい環境だったのかもしれません。なんにせよ、今のお互いの心境だったり、今後の事について改めて時間を取る事が出来たんです。

奥さんはあの時一緒になって今後の事や話を聞いてもらう事でストレス発散にもなったと言っていました。

ストレスは腰痛を引き起こす可能性を上げる要素ですので、ストレス軽減は腰痛発生の要素を取り除き、ウォーキング事態でも腰痛予防が期待できる。私も話が出来て夫婦仲が良くなる。

ウォーキングでなくとも、夫婦で一緒に何かをするってめちゃくちゃいい事なんだなと思いました。

最後に、もし奥さんが腰痛になってしまったとしたらこれも旦那さんの出番です!

奥さんが腰痛になったとしても近しい人に体を触ってもらうとそれだけで痛みを抑えるホルモンであるドーパミンが脳から出ます。

ドーパミンは愛情ホルモンとも呼ばれています。奥さんが腰が痛いとツラそうにしていたら、愛を込めてそっと腰を撫でてあげるだけでも症状が軽くなるかもしれません。

まとめ

 いかがだったでしょうか。今回は私の実体験も交えつつ、妊娠した奥さんが腰痛にならないように、またなった時には体を労わってあげませんか?というお話をさせていただきました。

中々一人では出来ないことも一番近くにいる旦那さんが協力することで一緒に乗り越えられることもたくさんある事と思います。

妊娠による腰痛だけでなく、一般的な腰痛も周りの人たちの関りが重要な場合もありますので、今回の記事が参考になれば幸いです。

それでは、今回はこれで失礼します。また次回!

※記事に対しての質問や、健康に対する悩みや書いてほしい内容があれば下記のメールアドレスまでお願いします。

body8infinity@gmail.com

【参考文献】

1)Mette G Backhausen , Jane M Bendix , Peter Damm , Ann Tabor , Hanne K Hegaard. Low back pain intensity among childbearing women and associated predictors. A cohort study. Women Birth. 2019 Aug;32(4):e467-e476. 


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