つま先着地の本当の意味【2つある】
つま先着地には2つの意味があり、
1.足裏全体
2.付け根から趾先
です。
体の重さを使って進むことで、かたむきでスピードを変えることができるだけでなく、腹と内臓のねじれがなくなり、エネルギーの消耗が抑えられます。
ダサさと恐怖心のコントロールが、本当の実益になる。
■1.足裏全体→ミッドフット
マラソンの走り方に「ミッドフット走法」というものがある。
簡単に説明すると、かかとから着地せずに、足裏全体に体重を乗せることで、かかとのケガから膝の痛み、さらに前ももの張りまでを減らす走り方である。
やり方
1.中趾を正面に向ける
2.軽くつま先で立ち、かかとを落とす
3.ゆるく曲げた膝を中趾に乗せる
ここから
4.つま先をそっと持ち上げる
5.腰の真下に下ろす
これで、足裏全体に均等に体重をかけることができる。
■2.「つま先」→フォアフット
同じように短距離の走り方に「フォアフット走法」というものがある。
簡単に紹介すると、「かかとをつけることなく、つま先だけで走る」走り方である。野球などの「とても短距離走」ではたしかに有効なのであるが、それと同時に自由国民社から出ている『つま先着地で体がよみがえる!』に対し、「爪に内出血、足裏にマメ」というネガティブコメントがあることも事実である。
出典:丹田チャンネル
とはいえ、幕末・明治初期に訪日した西洋人は、まとめると、「普段はつま先で歩いている」と記している。公務できている人が多かったので、面白おかしく書いた嘘ではないと思う。
さて、ここでいう「つま先」とはどこからどこまでかというと、
肉球にあたる部分
である。
人間でいうならば、付け根から趾先の部分にあたる。
やり方
1.中趾を正面に向ける
2.軽くつま先で立ち、かかとを落とす
3.ゆるく曲げた膝を中趾に乗せる
ここまでミッドフットと同じ。
4.着地と蹴りだしを「つま先」だけでやる
歩幅はミッドフット走法の半分ぐらいになる。
■利用価値【2つある】
その①:フォアフット:スピード
その②:ミッドフット:安定
その①:フォアフット:スピード
つま先のみで着地と踏み出しをするので、かかとをつけずに走ることであり、
つま先:趾先から付け根→肉球の部分
は上記のとおりである。
一歩あたりの歩幅は確かにミッドフット走法の半分になるものの、一歩一歩を出すスピード、多分ピッチは上がるので、結果としては、スピードは上がる。
とはいえ、「かかとをつくことがないぶん体が安定しない」ともしや思うかもである。
しかし問題なしである。
薬趾のつけ根のあたりで着地することで、
趾のアーチに体重を預けることができる
ので体は安定するだけでなく、その趾のアーチが爪とスパイクの役割もする。
それだけではない。犬猫の肉球と爪やスパイクと違って趾で地面をつかむことができるので、突き立てた爪が地面から離れるときに折れる心配もなければ、スパイクのように真下に刺さる意外に融通がきかず、前ももを痛める心配をしなくても、
趾先に力が通ることと
つま先が突き込む
ことができるのである。
その②:ミッドフット:安定
足裏全体を使うことで、「かかと―つけ根―趾先」の3点で着地する。
体重は足裏全体で受ける。それと同時に地面を足裏でつかむことができるので、歩くときはもちろん安定した走りが可能である。
下記の共通点のとおり、体のかたむきを変えるだけで、スピードの上げ下げと切り替えができるのでインターバルトレーニングにもいいであろう。
■共通点【3つある】
ミッドフット走法とフォアフット走法には3つの共通点がある。
その①:足は腰の真下に、垂直に落とす
その②:みぞおちを膝より前に出す
その③:趾先のつけ根を後ろに下げる
である。
その①:足は腰の真下に、垂直に落とす
骨盤の真下に足を下ろすことは同じである。もっと詳しくいうと、
かかとから着地しない
足の趾で地面をつかむ
ことである。
その②:みぞおちを膝より前に出す
とはいえ、足だけを動かしていると着地した瞬間がブレーキになるので、足を腰の真下に下ろすことは難しいともしや思うかもしれない。
しかし、簡単にできるようになる方法がある。
それはみぞおちを前に出すこと
である。前にかたむいた体重がそのまま力になるので、速くなるほど力は要らなくなる。
その③:趾先のつけ根を後ろに下げる
いきなり反対のことを言っているともしや思ったかもしれない。
早速なのであるが、手の親指以外の4本の指のつけ根を押し出すように手の甲を反らせてみよう。
すると、甲の動きに合わせて指がかぎ爪のように曲がる。
これがまさに本記事のテーマである、
実は足は常に体の真下にくるように歩く
ことの目的である。
そうやってできた趾のアーチが犬猫が走るときの爪のようになることで、足首で蹴って後ろに押すことがなくなり、
「突込んだ趾先で引掛けつかむ」ことと
「床を前から引っ張り、最後まで引ききる」
ことができるのである。
■デメリット【理由:3つある】
理由①:ダサい→常識に反する
理由②:キモい→「大きな小学生」
理由③:怖い→倒れる瞬間ととなり合わせ
理由①:ダサい
というか常識に反する走り方である。常識が何であるのかはさておいて、普通走ると言えば、右足を出せば左手
を、左足を出せば右手を出すことが一般的であるが、この2つのつま先歩きでは手は振らない。
どうするのかというと、足と鎖骨の動きを合わせるのである。鎖骨と脚を同時に落とすことで、骨組みを使って力を地面に伝えることができる。
理由②:キモい
やった瞬間「大きな小学生」のレッテルを貼られる。覚悟すること。
理由③:怖い
倒れる瞬間ととなり合わせになる。理由は簡単で胴体を大きく傾けるからである。
手を前に出していないぶん転んだときに手を付けない不安からくるのであろうが、一日一回でも受け身をとっているのであれば問題なしである。
■まとめ
つま先着地の意味:足を腰の真下に落とす
デメリット:ダサい
利用価値:スピードの調整→体の傾斜
■有料コーナー
ここからは、
「遅れてきた小学生」こと中二病根性剥き出しの内容になる
借りた画像の無断転載を防ぐ
目的もこめて有料です。
ではどうぞ。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?