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仙骨のすくい上げが舌の位置を戻す

こんにちはユウキです。ということで、「読むと全自動で「ご機嫌」になるすごい記事」の補足事項の4つ目です。早速こちらのツイートをご覧ください。

では解説します。

■仙骨のすくい上げが舌の位置を戻す

ベロの後ろの喉チンコがついた状態が正しい舌の位置

正しい位置にある舌は、表面積の4分の3ほどが上あごにくっついている。そして舌の先は、上の前歯の裏に触れている状態だ。

最高の呼吸法、p285

『最高の呼吸法』に出会った2018年まで正しい、というより、「人間の本来の舌の位置はどこであるか」ということを私は知りませんでした。それは、引用のとおり上あごであるのですが、始めたときはうまく上あごに舌がつきませんでした。その理由は下記の「関節の位置のズレ」が原因でした。

という中で発見したことが、

  • 耳の後ろを引き上げる

  • 仙骨の前の上半分を後ろにすくい上げる

ことでした。どちらでも可能であるのですが、「全自動」ででき、さらにはその目的である、恐怖をパニックにせず、短時間で体をリラックス状態に戻すには、仙骨の前の上半分を後ろにすくい上げるほうがラクでいいです。

そのためにはまず、「ベロの後ろが喉チンコにつくと何がいいのか」について解説します。

■舌の位置が戻って起きること【3つある】

  • その①:鼻呼吸になる

  • その②:つばがたくさん出る

  • その③:関節の位置がズレない

その①:鼻呼吸になる

人の本来の呼吸法は鼻呼吸です。確かに怖い目に遭ったときや、勇気を出さなければいけないときに、体を硬直させている原因である余計な緊張を取るためには口から息を吐くほうがいいです。これはあくびをすると気持ちよくなる理屈と同じです。

中学生のイタズラで反対側の歩道にいる人に大きな声で「ワッ!!!」ということや、その上品な声出しである「遠当て」、テニスや柔道で動き出すための声出しも同じくまず自分の緊張を解くためにします。

静かな方法としては、

  • 鼻から「スーっ」と吸う

  • 口から「フーっ」と吐く

システマの方法があり、これがおススメです。吐くときは口を小さく丸めるとやりやすいですよ。

しかしここでは鼻呼吸です。鼻呼吸でしかできないことがあり、それが↓

その②:つばがたくさん出る

舌先を上歯ぐきの裏につけると、つば(唾液)がたくさんでます。中国では昔から、老化防止のためにつばをたくさん出すことが推奨されてきました。

病気が治る「気功入門」

唾をたくさん出すことです。唾が出る理由は消化のためであり、口で呼吸すると脳ミソ君が「緊急事態だ、食事をやめよう」と判断するので、消化活動のひとつである唾液を出すことをやめてしまいます。緊張すると喉が渇くのに飲み物を欲しがらなくなるのはそのためです。

唾液が出るのはこの反対で、副交感神経がはたらくからこそ起きることであり、口で呼吸することで「緊急事態」と判断した脳ミソ君に「リラックス状態だな」と思わせるための方法が、舌先を上歯ぐきの裏につけることなのです。

その③:関節の位置がズレない

とはいえこれだけでは不十分です。舌の先端をつけただけでは、下あごの上げ下げで大きく回転することで、首と頭のつなぎ目である環椎後頭関節が詰まり、それでも動かそうとして、位置が

  • 下あごを前に出す→関節が前にズレる

  • 下あごを下に下げる→関節が後ろにズレる

のです。

それをなくすためには、環椎後頭関節を小さく回転させる必要があるのですが、その方法がまさにベロの後ろを喉チンコにつけることなのです。耳の後ろを引き上げることによる相互作用と、その結果起きるうなじの引き上げの効果によって、首のすぐ下にある胸椎が、背中が反りの動きに参加することで、関節を詰まらせることなく、上を向くことができるのです。

ちなみに、仙骨を下から上にすくい上げると、胸椎が背中の曲げの動きに参加するので、胸と首が向きを揃えたまま下を向くので、こちらも同じく関節の位置をずらさずに下を向くことができます。

■耳の後ろを持ち上げることでも可能

耳の後ろを引き上げることの意味

その①:うなじを持ち上げる

耳の後ろを引き上げることで、うなじが持ち上がります。これで、あごだけを上下して、首と頭のつなぎ目である環椎後頭関節を前後にずらすことなく頭を上げ下げすることができます。

その②:背中を伸ばす

「うなじを引き上げる」とは書きましたが、実は背中の上にある肩甲骨の間も引き上げているのです。ここに耳の引き上げによって、後ろに丸くなっていた胸椎が前に出ることで、背骨を押しつぶすように腰を反ります。

  • 下向きに押しつぶす

  • 上向きに引き上げる

ことの引っ張り合いで背骨が立ち、背筋が伸びるのです。

その③:お尻の穴を締める

耳の後ろを引き上げ続けると、トイレを我慢する感じでお尻の穴が締まります。なぜ締まるのかというと、腸骨が後傾しながらも坐骨が前傾することで仙骨との間にある仙腸関節が動き、仙骨と腸骨がお互いの本来の位置に戻ることで、横から見て「体を薄くしたまま支える」ことができるのです。

このときに骨盤の前にある、「大事なトコロ」の上にある硬い部分である恥骨と仙骨が出会うように近づいた結果、骨盤底筋が収縮して、お尻の穴が締まるのです。

■「仙骨のすくい上げ」があるのにやる意味


和式トイレのポーズでは、、、

とはいえなんですが、「仙骨を後ろにすく上げるだけでもベロは本来の位置に戻るのに、なんで耳の後ろを引き上げることを紹介したのですか?」ともしや思うかもです。

しかし、必要ながあるのです。

和式トイレを使うときの「ヤンキー座り」では、逆に仙骨を上にすくい上げることで骨盤を後ろにかたむけるので、首と頭の関節をずらさないことが仙骨頼ることができないために、耳の後ろを引き上げるのです。

繰り返しですが、耳の後ろを引き上げることも知っておいてください。ケース・バイ・ケースで使い分けるといいですね。

■まとめ

✅ベロの後ろの喉チンコがついた状態が正しい舌の位置

✅舌の位置が戻って起きること

  • その①:鼻呼吸になる

  • その②:つばがたくさん出る

  • その③:関節の位置がズレない

✅耳の後ろを引き上げることの意味

  • その①:うなじを持ち上げる

  • その②:背中を伸ばす

  • その③:お尻の穴を締める

ヤンキー座りで骨盤が後傾しても首と頭の関節がズレない

仙骨のすくい上げと耳の後ろの引き上げることはお互いにケース・バイ・ケース

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