【関連エクササイズつき】広背筋の機能解剖まとめ
この記事では広背筋(こうはいきん)の特徴や基礎知識を押さえたうえで、広背筋による問題を改善するためのエクササイズも一緒に学んでいきます。
さて、現場で指導していてこんな事ありませんか?
・立位の種目(例:スクワット)において、骨盤が前傾し反り腰になってしまい、修正を試みるがキューイングだけだと改善がみられない。
・脊柱のラウンドが上手に出せず、背中に空気が入らない。
よくあるケースかと思いますが、これらは「広背筋の緊張」が影響しています。
広背筋は日常生活において非常に緊張しやすい筋肉なので、鍛える前に抑制することが大切です。
なので、この記事では広背筋の抑制にフォーカスしたエクササイズをご紹介します。
それではさっそく特徴や起始停止から確認していきましょう。
1.広背筋の特徴
広背筋(こうはいきん)は、体の中で最も面積が広い筋肉です。
面積が広い分、付着部位も多いのが特徴です。
広背筋は緊張しやすい筋肉でもあります。
原因としては、デスクワーク主体の生活や、食生活の乱れなどが考えられます。
広背筋が緊張すると、反り腰(胸腰椎前湾、肋骨外旋)や巻き肩(上腕骨内旋、肩甲骨前傾)といった症状を引き起こしやすくなるので、定期的なケアが必要な筋肉です。
起始停止部位に関しては、言葉だけだとイメージしずらいと思うので、3D画像で位置を確認しましょう。
2.広背筋の起始停止
【起始】
・Th6-12棘突起
・腰仙椎棘突起
・腸骨稜
・下部肋骨
・肩甲骨下角
【停止】
・上腕骨小結節稜
3.広背筋の作用
大きい筋肉のため、多くの作用を持っているのが特徴です。
・骨盤の挙上
・体幹の伸展・回旋
・肩関節の伸展・内転・内旋
・肩甲骨の下制(上腕骨を介して)
4.広背筋を抑制するストレッチ
冒頭でお話したように、広背筋は鍛える前に抑制することが大切な筋肉です。
このようなエクササイズをセッションの序盤で行ない、広背筋をしっかり抑制してからトレーニングを行ないましょう。
エクササイズ名:LdST(ラッドストレッチ)
目的:広背筋の抑制
5.まとめ
「姿勢改善において、まず着手すべきことは広背筋の抑制」
と言っても過言でないぐらい広背筋の緊張は姿勢改善の大敵です。
広背筋の特徴・起始停止・作用などの基礎を抑えたうえで、LdSTをクライアントに指導してみてください!
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