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主体性の周波数13:20

新刊『自分で感じ、自分で決める13の月の暦』の出版記念講演を各地で行った時に、衝撃をもって受けとめたことがあった。巻末に参考サイトのQRコードが集めてあるページからパン・ジャパン・ライブラリーに飛び、そこから「誕生キン計算サイト」を使って自分の誕生キンを導いてみる、という作業をやってみたところ、想像を超える比率でそれに難儀する方がいらしたのだ。

確かに、スマホやブラウザの種類によって見え方が違ったり(銀河の音が表示されないケースなど)、スマホに慣れていない世代の方が一定数いらしたことも関係しているとは思うが、それを差し引いても十分驚くに値するくらい、すみやかに答えに辿り着いた方が少なかったのだ。

ということは、新刊を手にされる方の中にも、同じくらいそのような方がいらっしゃる可能性が高い、ということになる。対面クラスに参加して頂ければ直接その場でヒントを出したり、どうしても難しければ一緒にやってみたりして最終的には何とかなるが、一人で本を読みつつやってみようとした方がそこで躓いてしまうと、場合によっては、せっかく新たな気持ちで取り組もうとした気持ちが萎えてしまうかもしれない。

そう思うのなら手順を撮影して動画にでもUPしておけば良いのだろうが、上記の作業を難しいと感じる人だと、そうした動画に辿りつくのも難しいように思えるのだ。それに、そもそも私が衝撃を受けたのは、答えに至らなかったことよりも「こまごまと指示された通りにしかできない」というところだったのだ。

つまり、仮に動画を観て出来るようになったとしても、そうした「指示通りにしかできない心の状態」(アグエイアス夫妻の言う12:60的な状態)が変わらないのだとしたら、その後も指示された範囲内でしか出来ないということになってしまうだろう。それではこの暦を使う意味が無くなってしまうのだ。

正解に至るかどうかではなく、やってみるかどうか、そこにこの暦が使えるかどうかの最初の、そして極めて本質的な鍵がある。

私は、講演を繰り返すうち、とまどってしまうパターンやケースをよく観察しながら、どうしたら皆が主体的にサイトも暦も使えるようになるのかを考え続けて来た。そのポイントをこの記事では整理しておこうと思うのだが、一つ確実に言えるのは、間違ってもいいから色々試すのが重要だということ。

目立たないようにするのが美徳、というような文化的背景とリンクするのか、日本人には「間違いたくない」という思いに対する殆ど呪縛とも言えるような縛りが、多くの人の心に巣食っている。

だから、「間違ってもいい」より「間違った方がいい」というくらいの気持ちでちょうど良い。それに、新刊で紹介しているサイトは、仮に間違ってどこかを押したとしても、別に変なサイトに飛ばされたり課金されたりするということは無い(それでも常に注意深くあるのは良いことだが)。そこで、以下、もう少し具体的に「計算サイト」で遊ぶ要領を書いてみたいと思う。

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