「生命力」とは何か？

話題のインド映画『RRR』を観て真っ先に思い浮かんだ言葉は「生命力」だった。大英帝国統治下のインドで繰り広げられる物語の主人公2人は、超人的とも言えるパワーで次々と困難を切り抜けて行く。その力の源は、傍若無人な英国人（世界中で先住民を虐殺し抑圧した西欧人の象徴）から家族や仲間を守り、真っ当な世界にしようとする「気持ちの強さ」にあったように思える。

ヒンドゥー神話のモチーフを織り交ぜつつ、「心の強さ」を目に見える形にしたという点において、ジョジョのスタンド能力に通じるところもあり、それがマンガチックに強調されたVFX映像も含め、観客に受け入れられる要因の一つになったのではないかとも思う。

奇しくも今日は『13の月の暦（ドリームスペル）』のツォルキン（260日暦）でKIN5（赤い倍音の蛇）。そのキーワードは「輝き／授ける／命じる」「生命力／生き残らせる／本能」。まさに『RRR』を彷彿させる言葉が並んでいるが、そもそも「生命力」とは何なのだろうか？