『鏡』のないレッスン〈オンライン〉
いい表情は自然に作る
新型コロナの影響により始まった「オンラインレッスン」。おうちでできるピラティスやバレエのレッスンに加えて、なかなか味わうことのできない特別クラスとして「ゆびトレ」「ウォーキング」「小顔作り」など、日常生活をアップさせる内容を盛り込んでおります。
ピラティスでもバレエでも、何かのレッスンとなると、スタジオには「鏡」があるところが多いです。
「鏡」というものは不思議なもので、人はなぜか「鏡」に映し出されるものに目を向けてしまいます。
スタジオにある「鏡」は、やはり「自分の姿」を意識しながらレッスンをするためにあるのでしょうが、本当に「鏡」は必要なのでしょうか?
「目」で見えるところしか見えない
僕も昔から「鏡がないと困る」というくらい、鏡をよく見るタイプのダンサーでした。舞台に立つと目の前は客席の暗闇ですから、感覚がおかしくなって踊りに不安が出てしまうほど、鏡を見ることに依存していたようです。
けれど長いバレエ人生で感じてきたことで、鏡では見えないところは「すべて欠点として浮き彫り」になっていたということです。
リアルに「鏡」で自分の顔を見るのと、写真で横顔を見るのとで全然違って見える…
「鏡」を見ながら踊っている自分と、ビデオで見る自分の踊りは全然違う…
そのうち、どっちが本当の自分かも分からなくなるほどでした。
「鏡」に映るものは、やはり「目」で見るでしょう。想像の上でビジョンとして見る「心の目」と、視覚として実際に情景を捉える「本物の目」とでは、実は「視野の広さ」が全然違うと感じられませんか?
オンラインレッスンは違う世界
今のところオンラインレッスンでは、ほとんどの方がご自宅から参加されています。
パソコンではご自身の姿が映っている状態に設定することができますが、基本的に皆さま「違う次元」で集中していらっしゃいます。
そこにはきっと、スタジオのリアルレッスンとはまた一味違った、視覚、聴覚、触覚の在り方が、より「自身に向けられている状態」に持っていけるのだと思います。
オンラインレッスンはリアルレッスンと比べて「何かが不足している」と思われがちですが、一度試していただけると、その内容の深さを感じられると思います。
皆さまのご参加をお待ちしております♫
【藤野富村バレエ&ピラティス】
代表 藤野暢央(ふじののぶお)
to be continued...
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