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miiko_oyatsu
ユージニア/恩田陸 〜霧のかかった海をカヌーで渡るかのような〜 読了後①
2024/3/28~2024/4/1
霧のかかった海をカヌーで渡るかのような
私がある友人にこの本の感想を伝える際にふわっと頭の中に浮かび上がってきた言葉だ。
この物語はそれぞれの登場人物の主観を元にインタビュー形式で物語が進む。
物語のジャンルとしてはきっとミステリーだが、事件は過去のもので本の取材、その本の出版10年程度たった後その本について、別のものが取材を行うような物語の構成となっているかと思う。
通常、インタビューではインタビュアー、インタビュイーの2者がなんとなくでもどう言った人なのかが明かされてから会話が進んでいくかと思う。しかしこの物語は両者の正体が明かされないまま、物語が進む。
時々インタビュアーがインタビュイーの名前を呼んだり、インタビュイーが、兄弟・家族などに言及することでインタビュイーの正体に迫ることができる。
恩田さんの本を以前にも読んだ。確かその本は「Q&A」と言ったタイトルのような本で奇しくも今回読んだユージニアにとても似た形式だったかと思う。
とここまで書いたがなんだか全然上手に書けない。
理解できていなかった。反省だ。
どのように読めばもっと上手に伝えられたか。
心、頭に残っている文を抜粋
P74 10行目
事実は、ある方向から見た主観に過ぎません。
ただ不安定なことは私をドキドキさせるとわかった。
吊り橋効果か、、