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第二回 ボドゲの鉄人 デザイナーの手引

ごあいさつ

「ボドゲの鉄人」(以下、本イベント)にご参加いただきありがとうございます。
参加デザイナーのみなさんに、本イベントの詳細についてご案内いたします。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。


「ボドゲの鉄人」について

本イベントはボードゲームデザイン経験者が集いボードゲーム制作を競い合う観戦型ボードゲームコンテストです。

参加デザイナーのみなさんにはその腕で奮っていただき、制限時間内にその場で発表されたテーマに沿って1つのボードゲーム完成を目指します。
使えるものは会場で用意された部材とツール、各自が制限内で持ち込んだツールのみです。

限られた環境で完成したボードゲームをその場でオーディエンスがテストプレイ・観覧したのちに、各ゲームについて投票していただきます。

その結果から最優秀賞「ボドゲの鉄人 Iron Board GameR」を選出します。

「ボドゲの鉄人」の狙い

本イベントは「ボードゲームを作るのはおもしろい!」をコンセプトに、ボードゲーム制作技術をたたえ、その制作のリアルな様子を世間に伝えることを目標に開催されます。

漫画家や伝統工芸の職人など、知り合いにいなくともその現場を想像できる仕事は世の中にたくさんあります。しかし、ボードゲームの制作現場は殆ど知られていないのが現状です。

ボードゲーム制作に対する理解と、将来のボードゲーム制作者を志す人を増やすため、是非とも参加デザイナーのみなさんにボードゲームに対する情熱の一部をお貸しいただければ幸いです。


本イベントの詳細

入場について

デザイナーと助手の皆様は12時会場入りでお願いします。
受付でお名前をお伝えください
ボードゲームベアのマイページを開いてスマホ画面を見せていただけるとスムーズです

場内見取り図(仮)※当日変更になる可能性もあります

  • デザイナー専用テーブルと助手用テーブルをそれぞれ横並びにします

  • 助手はデザイナー専用テーブルにいつでも移動してかまいません

  • 各テーブルには固定カメラが2台設置されているので、足元のケーブルには充分お気をつけください

  • 各テーブル間には簡易パーテーションを設置する予定です

  • テーブルアシスタントの記録にご協力いただけると助かります

撮影が入ることについて

  • 当日は撮影が入ります(各テーブルに固定カメラ2台とスマホかハンディで全体撮影)

  • デザイナーにはピンマイクを着けます(※助手にも着ける可能性があります)

  • イベントの途中でインタビューのご協力を各チームにお願いする事があります

  • 撮影した映像は、後日Youtubeで配信する予定です

  • 顔出し可能な方を募集させていただいていますが、望まない形での撮影の無理強いはしません。また、マスク着用はOKです

当日の流れ

12:00   デザイナー・助手 会場入り
13:00   オーディエンス向け開場
13:30   イベント開始
13:30   タイトルコール
     概要・ルール説明
     制作テーマ発表
13:45   ボードゲーム制作開始
14:45   前半終了
  ~休憩~
14:55   後半開始
15:55   ボードゲーム制作終了
15:55   各チームの2分のプレゼンタイム
16:05   オーディエンスが参加するテストプレイ
17:35   テストプレイ終了
17:35   投票・集計
17:45   結果発表(表彰)
17:55   イベント終了
18:30  打ち上げ開始(別会場)

服装について

自由です。今回デザイナーへのTシャツ配布はありません

会場 / 各テーブルに用意されているもの

  • 筆記用具、メモ用紙、ハサミなどの加工道具

  • コンポーネントになる部材

  • 各チームにテーブルアシスタント1人

  • テーブルアシスタントが使用するホワイトボード

テーブルアシスタントについて

各チームのテーブルには1名ずつ、「テーブルアシスタント」が付きます

主な役目

  • ゲーム制作の進捗を記録

  • 大まかに、どんなゲームを作ろうとしているか、どういう流れで、今何をやってるか、どんな持ち込み部材が集まっているかなど、テーブル間を回遊するオーディエンスが途中から来ても概要がわかるようにしていただきます

  • オーディエンス対応(質問には、答えられる範囲で答えていただきます)

  • 制作には関与しない

  • 意見を求められても回答せず、モック作りや部材の調達なども行いません

  • デザイナーや助手との会話はOK

テーマについて

テーマは当日発表


イベント中の規約

持ち込み物について

  • 部材の持ち込みはNG

  • 文房具など、加工ができる道具の持ち込みはNG(ただし、加工を目的としない筆記具はOK)

  • 書籍・アイデア帳などの持ち込みはOK(ただし、世の中に公表されているゲームをそのままトレースすることはNG)

  • 運営の判断で使用を禁じる場合があります

  • 著しく臭いもの、うるさいものはNG

  • 周囲の制作環境に悪影響を与えるものはNG

  • 使用可能制作ツールの持ち込みはOK(スマホ、タブレット、PC等)

  • プリンターの使用はNG

他のチームとの干渉について

  • 妨害は絶対NG

  • 他チームのテーブル上のものには触れない

  • 他のテーブルのメンバーとの会話

  • テーブルについているメンバーに声をかけるのはNG

  • 両者合意の上であれば部材の交換はあり。ただし、テーブルアシスタント経由でお願いします

  • 蓋付き飲料水はテーブル上に置いてもOK。食べ物はNG

  • ブレイクエリアを設けるのでそこでの飲食はOK

遵守事項と禁止事項

大前提として「鉄人が必ず行わなくていけないこと」は
制限時間内にゲームを完成させる」です
そして本イベントで提出していただくゲームは、
全ての決定をデザイナーが行ったもの」と定義します
また、上記でも触れている通り、「世の中に公表されているゲームをそのままトレースすることはNG」とします

詳細は以下の通り

【鉄人が行うこと】

  • 制限時間内にゲームを完成させる

  • ゲームデザインに関わる「数値・文章・材質・動作・形状」は、全てデザイナーが決定する

数値例:コンポーネントの数、人数、効果にかかわるパラメータ、など (世界観にかかわりルールに影響しない数値は対象外)

文章例:カードテキスト、ルールテキスト、タイトル、など  (世界観にかかわりルールに影響しない文章は対象外)

材質例:カードの材質、ボードの材質、など (手触り、摩擦、反発などにかかわるもの)

動作例:ものを投げる、積む、叩く、カードを引く、置くなど (テキストで説明できない場合に作者が決定していればよしとします)

形状例:カードのサイズ、厚さ、コマの形、などど (フィギュア、アクスタのような世界観表現であり、ルールに影響しないものは対象外)

【鉄人が行ってはいけないこと】

  • 上記の決定を他者に委ねる

  • 決定権を他者に譲渡する行為

【助手が行うこと】

  • デザイナーの指示に従う

  • アイデアの提案はOK

  • デザイナーと助手間での相談はOK

【助手が行ってはいけないこと】

  • デザイナーの指示の無い行動はNG

  • ゲームデザインに関わる決定



投票方法

オーディエンスよりGoogleフォームにて採点していただきます
採点項目は、①おもしろさ ②完成度 ③発想力 ④将来性 ⑤テーマ要素
の5つを各1〜10点、計50点満点で採点

各評価項目について

  1. おもしろさ
    理屈を抜きにして、あなたがこの作品をおもしろいと思った気持ち

  2. 完成度
    既存の製品版のボードゲームと比べてこの作品のルールの完成度が高いと感じられるか

  3. 発想力
    あなたの知る既存のボードゲームと比べてルールやコンポーネントに独自性があると感じられるか

  4. 将来性
    この作品がより時間をかけて開発されたときに更におもしろくなると感じられるか

  5. テーマ要素
    テーマに対するアプローチの面白さ

表彰・副賞

最優秀ゲームを制作したデザイナーには、特注の鉄板(?)を授与します

今回はデザイナー1人のみに授与

本イベントで制作したゲームについて

  • 本イベントで制作したボードゲームの著作権は、制作者に帰属します
    さらにブラッシュアップさせて販売していただいても問題ありません

  • 制作したゲームの現物は運営がお預かりし、管理させていただきます
    このゲームを遊べるイベントを開催したり、次回開催時に展示させていただく予定です
    制作者から要望があれば一時的にお返しすることも可能です

  • イベント終了後、制作者には制作したゲームについてデザイナーズノートを書いていただきます
    用途としては、当日全部見きれなかった参加者および非参加者に、どんなゲーム・ルールなのかを見ていただきたいため、デザイナーの考えを伝えたいためです
    こちらは無料で配布するのではなく、当公式noteにて販売させていただきます
    (売上は運営と折半。支払い方法は後日ご案内します)

デザイナーズノートについて

  • 最低文字数 1200文字(ただしルール説明は除く)

  • 写真使用枚数に制限はありません。運営からも提供します

  • 目次(下記は参考でありすべての項目を書く必要はありません)
    制作したゲームのルール(必須)
    参加前の作戦/思惑(例)
    当日の制作の狙い(例)
    制作時に発生した課題(例)
    評価に対する所感(例)


おわりに

以上が、今大会のデザイナーの手引きとなります。不明点などあればいつでもご連絡ください。

前回は即席のチーム戦という事で、
いかに“YES”と言うか」だったと思います。
エゴや自分の好みは抑えながらも、他者のアイデアや意見を尊重し、最大公約数を求めるようなゲーム作りだったのではないかと思います。

そして今回は個人戦です。ここでは、
いかに“NO”と言うか」になるのではないでしょうか。
みなさんは優秀な助手を連れて来られるかと思いますが、いろんな意見が出てくる中で、自分が全て決断しなくてはいけません。

無限の選択肢の中から、その組み合わせの最大公倍数を出すことを求められるのではないでしょうか。

どんなパフォーマンスを見ることができるか、今からとても楽しみにしています。

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変更履歴

⚫︎部材の持ち込みはNG
⚫︎文房具など、加工ができる道具の持ち込みはNG

2024.12.4 20:00
[持ち物について]に上記を追記しました。

⚫︎文房具など、加工ができる道具の持ち込みはNG(ただし、加工を目的としない筆記具はOK)
⚫︎書籍・アイデア帳などの持ち込みはOK(ただし、世の中に公表されているゲームをそのままトレースすることはNG)

2024.12.6 01:00
[持ち物について]に上記を追記しました。

また、上記でも触れている通り、「世の中に公表されているゲームをそのままトレースすることはNG」とします

2024.12.6 01:00
「遵守事項と禁止事項」に上記を追記しました

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