メガネとムダな時間
久々にメガネを作った。友人と見に来た時にいいな、と思っていたものがなくなっていて、がっかり。
一人で迷っていたらよくわからなくなってきて、結果、メガネを作る際に気をつけた方がいいルールとかすっかり忘れて、自分の好みの色とデザインを選んだら失敗した。
焦るとろくなことはない。
今のメガネがいやだから、はやく新しいの作って職場にかけていきたかった。しかし、これでは無理だ。前のより悪い。
こんなことなら、取り寄せでもして、嫌いなメガネをもう少しがまんしたらよかった。
あらゆる点で、私は目の前の欲に負けてしまう。もう少し待ったらもっといい結果が出るかもしれないのに、目の前の誘惑に負けてしまう。
こんな実験の話がある。子どもたちにおやつをがまんさせて、ガマンしたらたくさんもらえるんだが、たくさんもらえるとわかっていても、ガマンできる子とできない子がいる。
それは、達成力と関係があるらしい。
ガマンできる子は、将来いい結果を出せる。ガマンできない子はすぐ遊んだりして結果を残しづらいらしい。
年収にも差があるとか。(数年後の彼らの状態もちゃんと調べるらしい。)
なんつー残酷な実験。そして、なんつー大きなお世話。
私は間違いなくガマンできない派だが、確かに年収低いので、この実験に反論できないのが悔しい…。
しかし、この結果で幸福度ははかれないはず!
ガマンせず食べた子はめっちゃ、スイーツ好きだっただけかもしれない。将来、「あた恋」のハナちゃんのようになるかもしれない。
目の前の欲に正直なわけだから、好きな相手に告白とかすぐしちゃって、意外に人生に悔いがないかもしれない。
って、私、めっちゃメガネ買うの失敗して後悔してるやん。
欲にまかせて買った似合わないメガネ。ちなみに、ボストン型のセルタイプで、枠は淡いピンクがかったブラウン。耳にかける軸部分はグレイがかった水色。私の好きな色なのだ。優しくて穏やかな色。
しかし、サイズがちょっと大きい感じだし、枠が薄い色だから、ただでさえ薄い顔がますますぼんやりする。
ストレートショートボブだから、何だか丸っこいメガネとはバランスが悪い。
救いは髪の色と枠の薄いブラウンがわりと合ってることくらい。
そして、似合わないのは悔いが残るが、好きな物を買ったことに悔いはないのだ。
今、私はこのメガネをどうやったら似合わせられるのか、研究中である。メイクとか髪型とか。
ムダな感じするでしょ?
しますよね?
でも、そんな一見ムダな時間が、私のメイクの腕をあげるかもしれないし、髪型も今までとは違う発見があるかも!
合理的な人からしたら、最初から似合うの選べよ、って思うだろう。
でも、ムダは結構楽しいよ。私が、独身で時間があるからかもしれないけど。
そして、こんなことやってる時間がある私はなんて平和なんだろう。と自分の境遇に感謝をしました。
似合わせかたを極める前に、もう一本またガマンできず、今度は似合うのを買うんだろうけどね。多分。
性格はそんなに変わるもんじゃない。
ガマン強くない私は、それをしゃーないか、と受け入れつつ、今日もムダに格闘しながら過ごすのだろう。