綾辻行人『水車館の殺人』
読みました。以下犯人について触れます。
犯人当たった! やった!!
過去編は三人称視点で現在編は一人称視点ってところに気づいたのが大きかったかなと。後は、倉本が藤沼氏ではなく水車館に使えてるという点をえらく推すところ、由里絵が怖がっているのに北回廊の絵がなくなっていることを確認できたところですかね。怖い思いしてる女の子が一人で不自然に開いてる裏口通り過ぎて絵なんて確認しに行かないでしょ。
現在編を一人称視点にすることにより、他の人物が藤沼氏に疑問をもっていても描写する必要がないんですよね。流石だなと思いました。過去編と交互にすることにより、その辺の違和感も減らしているんでしょうね。
犯人もおおよそのトリックも当たりましたが、正木がいつ藤沼氏と入れ替わったのかはあやふやだったので「およそ不可能と見える状況で姿を消した一人の男」が古川ではなく藤沼氏のことであると気づいたときにはぎゃーっとなりました。てゆうかあの日の地下の面々はつい昨日まで話ししてた藤沼氏が入れ替わってるのに気づかんかい!
三田村、藤沼氏の違和感に気づいてなお性欲衰えないのすごいでしょ。野沢さん殺され損だよ。