島田荘司『異邦の騎士』

 読みました。以下内容について触れます。あまり冷静ではないです。

 御手洗潔シリーズの二作目に本作を読んでしまいました。完全に脳を焼かれました。だって手に入れた本のうち文庫本の折り返しに載ってた順番が『占星術殺人事件』の次だったから! 勘弁してくれ…。

 いや序盤は石岡くん出てこないのか、残念…とか中盤は話が暗すぎでなんでこの作品読んでしまったんだとか思っていたんですが、見事裏切られました。ってか『占星術殺人事件』の「私は当時、その約一年前のちょっとした事件がきっかけで御手洗という男と知り合い」ってどこがちょっとした事件やねん!!!!! 石岡コラ!!!!!!! 推理小説の探偵と探偵助手ってこんなんばっかなんですか? 作品ごとに焼かれることになってとても困るんですが。

 私は探偵役が助手役に対して妙に甲斐甲斐しいのが好きなので終盤の御手洗の立ち回りはめちゃくちゃ良かったです。「散弾銃の前に見を投げ出すのだって楽じゃなかったぜ」ですよ?? 「これでようやく君の名をちゃんと呼べるわけだね、石岡君」とか肩越しに免許証見ながら声をかけてるってことはこれ後ろから耳元で声をかけてるんですよ!?? 絵面がすごくない???

 私も「鉄の馬に跨り、颯爽と夜の荒川土手に現れた、二十代の御手洗潔」の姿を忘れられそうにないです。


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