島田荘司『占星術殺人事件』

 読みました。下記は犯人に触れます。

 『金田一少年の事件簿』の「異人館村殺人事件」でトリックを盗用され、問題になっているということでこの本の存在は昔から知っていました。最近金田一少年の事件簿のアニメを全部見て、漫画もそこそこ読んだので、これも読んで見るかと手を出しました。確かにトリックは盗用されていましたが、お出しされた内容がかなり違ったので同じ素材を使った別の料理だなと感じました。盗用はだめだが。

 以下○✕△は犯人が分かったか、トリックが分かったどうかです。

第一の殺人事件: ○

 時子なら靴を戻せるということに気づいたので、戸の鍵も発見時のどさくさに紛れて細工したのかなと。ただどさくさに紛れての犯行の できる/できない は作者の裁量なところがあるのであまり自信はありませんでした。

第二の殺人事件: ✕

 どうやって一枝を協力者にしたのかしか考えてなかったので、誰がどう殺したかはまったく分かりませんでした。確かに「30代には見えなかった」と言われてたなと。

第三の殺人事件: △

 これは時子が犯人だとわかっていれば、殺し方は簡単にわかっりました。ただなんでばらばらの深さに埋めたのかについてはきっちりとした答えを出せませんでした。もうちょっと整理して考えたらわかったかもしれないけどあんまり考えたくなかったので。

 これ書くために調べて知ったんですが、『占星術殺人事件』って島田荘司のデビュー作だったんですか?? デビュー作のトリックパクられたらそら怒るわな。いやデビュー作でなくてもだめだが。

 御手洗探偵が面白かったので他のシリーズもおいおい読むつもりです。作中出てきた完璧なアゾートを見たいので明治村にもそのうち行きます!

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