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SF妄想

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2011/03/11 天橋立にて

 10年前の3月11日、私は大学4回生で、サークルの友人と卒業旅行の代わりに天橋立に日帰り旅行に行っていた。天橋立を歩いて渡り、対岸から船で帰る計画だった。日本海は穏やかなもので、私達はどこかの施設の二階で休憩をしていた。当時はまだ皆ガラケーで、ことあるごとにSNSを確認する習慣など誰にもなく、地震を知ったのは人一倍心配性な私の母から電話があったからだった。「海から離れろ」との連絡だったが、山育ちの私からすれば、津波とは『未来少年コナン』のハイハーバーの海で立ち尽くすモンスリ

ウユニ塩湖

ウユニ塩湖に行きたい。死ぬまでに行きたい。どこまでも続く夢のような風景を、一度この目で見てみたい。 熊本城、首里城、ブラジル国立博物館。残念ながら形あるものは潰れるのだ。軍艦島も保護はされているが、経年劣化には耐えられない。初めて認識した消失はバーミヤン渓谷の仏像だった。爆破される誰かの想いがつまったはずの仏像を見て、なんだか悲しくなった。ベテルギウスだって潰れてなくなるのだ。地球上のものなんてすぐになくなってしまう。 いつ行きたい場所がなくなるかもしれない。いつ身体が動

構成管理の意思統一はどうすればいいのか

うちのチームでは会社中の“うさぎ”の管理をしている。おおむねどの子も大人しい“うさぎ”で、そのうち私は黄色のちょっと変わった“うさぎ”の管理の担当だ。この小屋を作ったころから手塩に育てているかわいいやつだが管理にやや癖があるのか難点だ。 そんな中、上司がAさんを使い、私の小屋に断りもなく新しい“うさぎ”を入れ始めた。確かに一見すれば似た黄色い“うさぎ”なのだが、背中にぶちのある別種の“うさぎ”だ。まあ“うさぎ”は“うさぎ”だからな、同じ小屋にいるくらいはと放っておいた。

データベースエンジニア

友人たちが「あの店のサイトを作った」だの、「あのイベントのデザインをした」だの言うのがうらやましくて「〇〇社のデータベース、全部私が作ってん!」と言ったら場が凍った。そもそもデータベースの認知度が低い。最近流行りのIT学習で変わるのだろうか。