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読書感想文

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島田荘司『異邦の騎士』

 読みました。以下内容について触れます。あまり冷静ではないです。  御手洗潔シリーズの二作目に本作を読んでしまいました。完全に脳を焼かれました。だって手に入れた本のうち文庫本の折り返しに載ってた順番が『占星術殺人事件』の次だったから! 勘弁してくれ…。  いや序盤は石岡くん出てこないのか、残念…とか中盤は話が暗すぎでなんでこの作品読んでしまったんだとか思っていたんですが、見事裏切られました。ってか『占星術殺人事件』の「私は当時、その約一年前のちょっとした事件がきっかけで御

綾辻行人『奇面館の殺人』

 読みました。以下犯人について触れます。  めちゃくちゃ難しくて面白かったです。犯人はまったくわかりませんでした。指と仮面の問題について作中で結論が出た際に、ということは熱が出てる人か? くらいの発想しかできませんでした。悔しいです。  頭をぞんざいに捨てた理由について考え、仮面が鍵になっていることだけには気づけました。  最初は中の人の入れ替わりを考えていんたんですが、それだと他の作品とトリックが被るしなと考えていたら。結局入れ替わり自体はあったというところがすごいな

綾辻行人『びっくり館の殺人』

 読みました。以下犯人について触れます。  綾辻先生また人を狂わす男を生み出してるよ! よりによって児童文学で!!  犯人はわかりませんでした! 残念!! と、いうか考える間もなく犯人がわかるところまで読んでしまいました。冒頭を読んでいるときに「大急ぎで先にしなければならないこと」ってなんだろうなとは思ってたんですが、終盤を読んでいるころには忘れていましたね。  今回諸事情あり単行本で読んでいたので、犯人がわかってから表紙を見て、ぎょっとできてよかったです。読書体験って

綾辻行人『暗黒館の殺人』

 読みました。以下犯人に触れます。  「外堀を埋める」を辞書で引いたら徳川家康の次に出てくる男、浦登玄児。こちとら鹿谷さんと江南くんで焼かれていたのにこんな男が横から突っ込んでくるとは思わないだろ! 私は推理小説を読んでいたはずなんだが。綾辻先生、本当人を狂わす男が好きですね。  今回、犯人が「なぜ人を殺すのか」については早い段階で察しがついていた、かつ、どう考えても犯人が江南くんしかいない状態が続いてかなり苦しかったです。じっくり読みたいんだけどこの不安を終わらせたいみ

島田荘司『占星術殺人事件』

 読みました。下記は犯人に触れます。  『金田一少年の事件簿』の「異人館村殺人事件」でトリックを盗用され、問題になっているということでこの本の存在は昔から知っていました。最近金田一少年の事件簿のアニメを全部見て、漫画もそこそこ読んだので、これも読んで見るかと手を出しました。確かにトリックは盗用されていましたが、お出しされた内容がかなり違ったので同じ素材を使った別の料理だなと感じました。盗用はだめだが。  以下○✕△は犯人が分かったか、トリックが分かったどうかです。 第一

綾辻行人『黒猫館の殺人』

 読みました。以下犯人について触れます。  二件目の殺人事件については犯人はわかりました! やったね! 死体発見時の動きが明らかにおかしかったので。一軒目の殺人事件については犯人はわかりませんでした! 残念! いや遺体の描写が絞殺にしてはおかしいなとは思ったんですが。  鮎田さんが天羽先生であることは比較的すぐに察しがついたのですが、名前が鏡文字になってるところまではわかりませんでした。年齢が近いからというメタ推理をしてしまっていたのですが、ちゃんと確信を持て推理できるの

ドラマ『十角館の殺人』

 見ましたか!? めちゃくちゃおもしろかったですね!!  以下内容について触れます。  島田潔がめちゃくちゃよかったですね! 愛嬌があって人好きのする、人を狂わす島田潔だよこれは。江南くんも一生懸命で可愛くてよかったです。第一話の江南くんが紅次郎さんの前で中村青司についての推理を披露しているシーンで、横で聞いていた島田さんがめちゃくちゃ嬉しそうにしてるのがいいですよね。急に飛び込んで来た子がこんなに面白い話を話し始めたらそりゃついていきたくもなるよ。  ドラマのオリジナ

綾辻行人『時計館の殺人』

 読みました! 以下犯人について触れます。  犯人は当たりませんでした! 残念!  わりと素直に由季弥くんが犯人かな、でもそれはひねりがなさすぎるようなあとそこで思考が止まってしまってました。  旧館の中と外で時間がずれているんだろうなということはわかったんですが、どのくらいずれてるのかがさっぱりわからなくて推理が上手くいきませんでした。1日に2時間くらいのずれかなと適当にかまかけて計算をしたりしたんですが、1992年8月6日がぴったり何かの日になることもなくて諦めてし

綾辻行人『人形館の殺人』

 読みました! 以下犯人について触れます。  犯人もトリックもわかった!! やったね!  “私”が二重人格なのは比較的わかりやすかったのでもうちょっと何かひねってるかなと思ったら、まさか島田さんが幻覚だとは。先に架場さんからの電話が都合の良いときにかかってきていたので、島田さんからの電話も特に違和感なかったのが上手いなと。  でも一応あれと思ったシーンは2箇所あって、まず1つ目は“私”が犯人である可能性があると指摘するべきところで指摘しなかったところ、2つ目は女性を襲った

綾辻行人『迷路館の殺人』

 読みました! 以下犯人について触れます。  犯人は当たりませんでした! くやしい!!  騙されました。犯人は宮垣先生だと思ってました。人殺しをしてみたいって言ってたじゃん! でも血痕の偽装の必要性のところで犯人が女性である可能性については気づいてました!  見立て殺人のために小説を偽装してるのはわかってたんですけどね。編集者が読んでそれぞれの文体に違和感がないようだったので、文体のトレースができてるので宮垣先生だと思ったんですよね。評論家先生でもできるってことかな。

綾辻行人『水車館の殺人』

 読みました。以下犯人について触れます。  犯人当たった! やった!!  過去編は三人称視点で現在編は一人称視点ってところに気づいたのが大きかったかなと。後は、倉本が藤沼氏ではなく水車館に使えてるという点をえらく推すところ、由里絵が怖がっているのに北回廊の絵がなくなっていることを確認できたところですかね。怖い思いしてる女の子が一人で不自然に開いてる裏口通り過ぎて絵なんて確認しに行かないでしょ。  現在編を一人称視点にすることにより、他の人物が藤沼氏に疑問をもっていても描

綾辻行人『十角館の殺人』

 読みました。以下犯人について触れます。  実写化するみたいだし、ネタバレ踏む前に読まないといけないだろ! と思って読みました。めちゃめちゃ面白かった。ゆっくり読むつもりが年末ずっと読んでました。  「一行で話がひっくり返る」「映像化不可能」みたいな評判は事前に見ていて、なるほどなと。本名が出てこないのがポイントなんだろうなと思ってはいましたが、例のところは完全に「モーリス・ルブラン」を待っていたので「は?」となりました。思うつぼですね。いや六日目初めになんで守須宛に電話

アガサ・クリスティ『アクロイド殺し』

 読みました。下記は犯人に触れます。  クリスティは『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行の殺人』は知ってたんですが、『アクロイド殺し』については幸いまったく前知識なく読めました。面白かった! もちろん犯人を考えながら読みました。  いや「信頼できない語り手」なんかい! アクロイド邸から死体発見前後の先生の挙動がおかしいのは気づいていたけど語り手だったので犯人のリストから外しちゃった。甘かったですね。  それ以外の 森でラルフと話してたのは誰か? 先生がすれ違った

綾辻行人『鳴風荘事件 殺人方程式II』

 読みました。下記犯人には触れませんが、推理のポイントについての記載があります。  今回も犯人を当てるため本をちょっと置いて考えようと思ってたんですが、図書館への本の返却期限がきてしまい泣く泣く最後まで読みました。犬への特殊な指示語を知っていたのが誰か、という点がポイントになるだろうというところは外さずにいれたのでまあ良いでしょう。探偵になるのは難しいですね。  あらすじが深雪が叶とではなく響と旅行に行く…みたいな不穏な感じだったので夫婦が不仲になったのかと心配だったので