あたしのアルコール解放日誌

何から書こうか。
書くことをそも覚えていない。
「アルコール解放日誌」とはしたけど、今も飲んでる。
というより飲まなくてはこんな文章書けないから。

うん

きっかけはパニック発作だと思う。
6年前かな、とあるイベント会場で眩暈がついた、ただここで倒れるわけにもいかんし、連れ合いに店番を頼んで救急室に行って横になった。
全身が痺れだして、腹まで痺れた。
担当の医師?に伝えると「病院に行きましょう」と救急車を呼んでくれた。
ストレッチャーに載せられたあたしを皆が観てくれた。
あの恥ずかしさは忘れない。

ストレッチャーに載せられる方が恥じるいわれはない。
具合悪いんだから。

あたしはでも恥ずかしかった。
あたしの中を覘かれるようで。

初めて救急車に載った記念に同乗してくれた連れ合いに写真を撮ってもらった。
死ぬんだ、と思ってたから。笑顔で。

幸い近くに病院があり、そこに担がれることになったのだけれでも、救急車の中でかなり大丈夫になってしまったあたしは、戸惑った。

死ぬ気で記念写真を撮った。
脳のどこかが死んだと思った。
明日にはどこにも行けない魂になるのか、と。

結局

指先に洗濯ばさみみたいなのつけられて「異常なし」。
看護師の方が「先生、モニタどうしましょう?」先生「いや、異状ないからね」って苦笑い。

優しい医者だったんだと、今では思う。
あえて「パニック」という言葉を避けた。

その次の日、外仕事の日、「昨日初めて救急車に載ったんだよ」って自慢しようと思ってた。
でも出来なかった休憩にご飯を食べたら、眩暈がした「また来るのか」
よろよろ外を歩きまわって逃れた。

あたしは完全に「パニック障害」に落ちてた。

これからアル依存症への話になっていきます。
ご無理をなさらずにお付き合いください。