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読書記録と購入記録 | SFアンソロジーを少しづつ読む
私は短編集を続けて読まず、一作を読んでまた間を空けて一作という少し変わった読み方をしている。
こちらは先月購入した福島正実監修の「人間を超えるもの」という、昭和50年の海外作家のSFアンソロジーである。
今時点通読したのは冒頭の「長かりし年月」というレイ・ブラッドベリの短編作品ただ一つである。
この作品は実は「火星年代記」からのある一編である。
本来は連作短編形式の途中部分を抜き取ってしまうとよく分からなくなりそうであるが、同作は却って印象的になるのである。
火星に居残っていた家族と、地球を目指し惑星を渡り歩いていた宇宙船の同僚たちの再会の場面を書いたこの作品は、抒情詩人ブラッドベリの妙を垣間見れる私の中でも印象深い短編作品である。
他にもアシモフ、ディック、ヴォネガット、テンなど錚々たる作家の作品が目白押しである。