【好きな作品について】庭園美術館。展示の空気感、感じるパワー
今日は10年前に見た、心に残っている立体作品について書こうと思います。
大学3回生の時だったと思う。私は木工を専門とするゼミに所属していました。木を素材とした工芸作品を作っていました。木を製材するときに、少し間違えると、指がなくなるような機械を扱っていたため、同級生は4人というとても小規模なゼミでした。
なので、教授とゼミ生で車に乗り、いろんなところに連れて行ってもらったことを覚えています。
今回、私の紹介する好きな作品は、そんなゼミで見に行った作品の1つです。
香川県にあるイサム・ノグチ庭園美術館。庭園美術館はもともとイサム・ノグチの自宅兼アトリエだったので作品がたくさん残っています。
作品を見たのは10年前だけど、たくさんの作品の中で蔵の中にあったこの作品のことをすごく覚えています。この作品に限らず、たくさんの作品を見ていると空気感の違うものと出会うことありませんか?
この作品は明らかに違う空気感をまとった作品でした。
この写真には写っていない、この作品の正面に2人が座れるくらいのベンチがありました。そこに座ると、私と隣に座っていた友人と、そしてこの作品しかこの世界にはないような、そんな感覚になりました。暑い夏の終わりに、外よりもかなり涼い蔵の中。目の前には3.6mの巨大な石の彫刻。美しいカーブ。
普通の展覧会ではついついタイトルとかを見てしまうんでけど、この庭園美術館の作品は「そこにある」っていうことがとっても大切だったんだよなぁ。
完全予約制の(しかもハガキで予約する)、静かな、静かな美術館でした。大学生の時に行けて本当によかったー。
ちなみにこの日は他にも大学の卒業した先輩の工房や、テーブル工房kikiさんなどいろいろ行ったんですが、特にこのうどん屋さんは美味しかったです。
多分とっても有名な「なかむら」といううどん屋さん。ここのうどん、また食べたいなぁ。