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自分の頑張りに気づけていますか?


5から10年




この時間を長く感じますか?

短く感じますか?



これは認知症を抱える
家族の平均介護期間だそうです





介護をしていると
「一体いつまで続くんだろう」
と考えることも
少なくないのではないでしょうか?




汚れたシーツ類

床に落ちてる汚染済み尿取りパット

ポータブルトイレの洗浄

伝えても伝わらない会話

何度も同じことを聞かれる時間

一人だけ別の食事を用意




介護し始めはまだ耐えられたけど
徐々に嫌悪感を抱くようになり
ストレスが強くなって
イライラの毎日



ちょっとした一言に
カチンときて怒鳴ってしまう




「一体いつまで続くんだろう」



介護ってやっぱり長期戦になるんです


年単位となるとやはり介護する人の状態として
身体も脳もかなり変わります




期間が長くなればなるほど
それだけこちらが気をつけてあげなければ
ならないことも増えていきます




自分の目が届かないところで
なにかしでかさないか


人様の迷惑にならないか



でも、そんなに気を使って
たくさん心配ばかりしているのが
当たり前になっていませんか?




四六時中介護のことが頭にあって
がんばりすぎているあなたに
今回の記事は読んでいただきたいです

絶対に損はさせません!


思いやりが身を亡ぼす


ちょっとインパクト強いですかね



日本人は思いやりが強い民族のようで
ここだけみればとても良いことのように
思えますが行き過ぎると当然悪い面もあります




自己犠牲精神が当たり前になる



そして



誰かのために自分の身を粉にしてでも
思いやりすぎてしまう



それを自己犠牲といいますが



自己犠牲を払うことが美徳

とされたのは
第二次世界大戦が原因とされています



自らの命を犠牲にしてでも
国を守るために戦うことが
良しとされていた時代



戦争は終わって表面的な
自己犠牲は排除できても
やはり精神的なところは
排除できなかった背景があるんですね





自己犠牲が当たり前の国



自己犠牲が良いという風潮の国



だから自己犠牲をしてでも
人に尽くすことも当たり前になる



当たり前だからこそ
自分で自己犠牲しているとは
気づかない




多くの人たちが
自分は自己犠牲を強いて
生きていることの自覚が
ないと言われています




気づかないから
そのうち体や心を病んでしまったり、
ある日、怒りが爆発してしまう




介護の場面でも知らず知らずのうちに
我慢や疲れが溜まりに溜まって
ある日突然爆発してしまう



SNSでもたまにそういった方
みかけますよね?



思い当たる節のある方も
いらっしゃいますよね?




なぜそんな無理をしたんだ、と言われても
世の中の「当たり前」のせいで
無理をしていることに
自分では気づきにくくなっているんです




「他の人はもっとやっている」

「丁寧にやらなきゃ」

「こんなことで根を上げるなんて情けない」



みんな疲れてるのに
やって当然?
やれて当然?
こなせないとダメな人?



…それって本当??

自分のことは自分でもよく分かっていない


わたし自身も「自分がもっとがんばらなきゃ」
モードに入っている時は
休むことを疎かにしてしまいます


何もしていない時間が
悪いことのように感じてしまう

よくないことだと思ってしまう

生産性のない時間を過ごしていることが悪だと

そう思い込んでいました



自分では頑張りすぎていると
全く感じない
これぐらい出来ていないといけない



でも


自分が頑張りすぎているかどうかは
自分じゃ気づけない





気づけないからどんどん無理をして
自分を追い込んでしまう




そして限界に達したときは
体も心ももボロボロ


消えたい


という気持ちも芽生えてくる


頑張れていない自分が許せない




介護はいつかかならず終わりがきます



それが命の終わりか
家で介護することの終わりかは
人それぞれです


でも


いつか来る終わりのときに
後悔してしまうようなことがないように
一緒にいたい、支えたい


そんな気持ちで始めた介護を

自分が倒れてしまったばかりに、
という思ってもみなかった後悔で
終わっていいんですか?




ちがいますよね




なるべく一緒に過ごせるように
頑張るのはいいことですが


どんな頑張りなら
自分を許せるんでしょうか?




倒れるほど限界までやりきれたら?


「自分はまだまだ頑張れていない」





その思い込み

あまりに危険すぎませんか?


自分のすごさに気づいて


ちょっと考えてみてください


生まれてから40年、50年と経ってから
初めて介護に取り組んでらっしゃる



世の中には介護をせずに70、80になって
自分が介護される側になる方もいる



そんな人もいる中で
身を削って介護してるんですよ?



自分の時間割いてでも
介護してる方もいるんですよ?



仕事しながらしてる人もいますよね?



仕事をしてなくても
家事という無給で無休の仕事をしながら
介護をしてるんですよ?



持病を抱えながら支えてる方もいますよね?
自分のことで精いっぱいなのに
他の人の生活を支えてるんですよ?



もうそれだけですごいことじゃないですか?




なにかを抱えながら介護をするって
当たり前じゃないんです



当たり前にできることじゃないんです



主観的にものごとを捉えると
視野が狭い分
誤った認識をもったままになってしまったり
自分の考えにとらわれて
抜け出せなくなってしまいます



自分の行いを客観的に捉える




そうすると


じぶんって実はすごいことを
やっているんだ



そう思えませんか?



質云々の前に
やっていること自体が
すごいこと



自分を認めてあげて欲しいんです



じぶんの頑張りを認めてあげれないから
もっとやらなきゃ、がんばらなきゃになる



そうやって自己犠牲を重ねて



苦しくなって



パンクしてしまう




自分を認めてあげることは
甘えなんかじゃない



「自分よくやってるわ」



これを毎晩口ずさんでみてください



お風呂入りながらでもいいです

晩酌しながらでもいいです

ご飯作りながらでも

オムツ交換しながらでも



「よーやってんなー」




少し力が抜けませんか?



やめたくてしょうがない、
兄弟も手伝ってくれない



なのに自分ひとりでよーやってるわ




自分に優しくなることは
決して甘えではありません



できない、やれてない、と
自分にプレッシャーをかけて
自分を追い込んで



そこまで自分にいじわるをしないと
いけないほど
なにか悪いことしましたか?




自分の時間を、日常生活を犠牲にしながら
家族を支えてるんです



むしろ多少甘やかしても
足りないぐらいだと
わたしは思います





自分の頑張りを認めてあげる




あなたはすでに十分やってます



そんなに自分を追い込まないでください



自分を甘やかす
許すって
すごく勇気のいること



でもそもそも勇気なんて
いらないことのはず



わたしはこれでよし!



と思えない背景には
やっぱり
自己犠牲が良いこと


という認識が
世の中の当たり前だから


ただ許してあげないと
ますます自分が不幸になってしまう


そこについてお話させていただきました


自分をより効果的に認めてあげる方法


について
今からお伝えします


何も道具はいりません





ただ自分を抱きしめてあげる




それだけです




これを

セルフハグ

というのですが
実はとっても癒し効果のある行動なんです

具体的な効果としては

①    安心感が高まる
②    幸福感を得られる
③    自己肯定感が高まる
④    他人に優しくなれる
⑤    よく眠れる

が挙げられます

これって介護に忙しなくしていると
どんどん失っていってしまう
ものじゃないですか?




それをたったハグするだけで
少しずつ取り戻すことが出来るんです



癒し、というと
だれか・別のものにしてもらう
受動的なもののイメージがありますが



セルフハグは自分のしたいタイミングで
自分自身を癒すことができるんです



セルフハグのやり方

としては

腕を胸の前でクロスし
自分自身の体に回してぎゅっと抱きしめるだけです


腕や手の位置はどこでも構いません


肩や首・頭・胴体など、
自分が心地いいと感じる場所を、
すきな強さで抱きしめる


ハグが苦手なら
肩や腕をなでるだけでもOK


自分の心に集中して、深呼吸しながら行います
何となく、気持ちが落ち着いてきたと
感じるまで続けるといいでしょう



ポイントとしては
自分自身に優しい言葉を
かけてあげる




先ほど話したように
自分自身の頑張りを労う言葉を
掛けながら行うのが良いでしょう


労いの言葉とともに行うことで
物理的な安心感を得ながら
自分をより許せることができ
癒すことができます



介護を長く続けていくためには
自分に厳しくしすぎては
いいことが何もありません


丁寧に抜けなくやることも大事ですが
それよりも続けていくことの方が
大事じゃありませんか?


じゃあ続けていくには
多少手を抜かないと
やってられない


100m走のエネルギーを
無限に続けることはできないですよね


手を抜くためには自分の頑張りを許す


じゃないと永遠に無理な頑張りを
続けてしまいます


許して、認めて、癒す



簡単なことのように聞こえても
実際にやるとなると
やっぱり抵抗はあると思います


おこがましいって思いませんか?


それって日本人の悪いところだなって
日本人のわたしは思います笑



なんにもおこがましくない



ましてや介護をしているだけで
すごいんですから



もっと自分を許してあげませんか?
頑張りを認めてあげてください



もうすでに十分頑張ってますよ


最後まで読んでいただき
ありがとうございました


記事を読んで得た学びなどは
アウトプットすることで
さらに理解が深まります!

感想や
もっと知りたいことについて
教えていただけますと

次回以降の記事に
反映させていただきます。

公式ラインでは介護されている方に向けた
情報発信を行います

訪問看護とリハビリ病棟を経験した
わたしならではの視点で
発信していくので
楽しみに待っていてください!

それでは、また


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