【九十九龍城】 魔窟を覗き見してきました
※ギリギリネタバレになるかならないか…くらいの内容に、感想を交えつつ書いています。
観劇回 : 1/20 ソワレ&アフタートーク
こちらの舞台に出会ったのはたまたま本多劇場で今何やってるのかな〜とHPを見ていた時でした。 レトロなドット絵に目を惹かれ、よく見てみるとヨーロッパ企画…。ちょうどその頃カミシモ(『あいつが上手で下手が僕で』)でヨーロッパ企画さんのお名前を知った事もあって、「ふむ、気になる…」とチケットを購入。下北沢は以前からよく来ていたのですが、劇場に足を運ぶのは初めてでした。
父親がジャッキーチェンの映画が好きで小さい頃からなんとなく見て育ってきたのもあって、セットの香港のレトロな廃墟にテンションブチ上げでした。実はこの舞台を見るまで、本物の九龍城の事を知らなかったのはお許しください。九龍城と言われると、どうしても今は無きウェアハウス川崎店の方が出てきてしまうんです…。
言い訳はさておき
ベテラン刑事のヤンと若手刑事のリー、この2人が事件の捜査のため、香港のスラム『九十九龍城(きゅうじゅうくーろんじょう)』の住人の生活を、覗き見ることからお話は始まります。
銃をおもちゃのように扱うマフィア、命が物のように扱われて始まる賭けごと、平然と人に刃物を向ける肉屋、怪しげな機械パイフォンを作る工場、兄を探すショーパブの女性…。
自分たちの考えや価値観が全く通用しないワケありな人たちが当たり前に送っている日常は、とても新鮮で刺激的で魅力に溢れる物でした。
ついつい入り込んでしまいたくなるほどに。
魔窟のあちこちで繰り広げられる日常を、映像として見るヤンとリー。初めは映像を見ながら、魔窟の外側で住人達の行動にツッコミを入れていたのだが、興味が湧いたリーは勝手に九十九龍城に潜入し、住み始める。
旅行客なんかがうっかり入り込んで仕舞えば最後。身ぐるみ剥がされ出てくるときには屍しか残らない。
そんな様な事を散々言っていたヤンの言葉も気にせず。
このコメンタリー方式が非常に新鮮でした。
舞台上で起きている出来事を映像として、見ているヤンとリーは声だけが聞こえてくる。
自分も刑事達の様な気持ちで魔窟を覗くことができました。
どこからがネタバレかあやふやですが…
あまり内容のことを話しすぎちゃうのもなと思ったのでこの辺で。
最後は紗幕がかかりエンドロールが流れ、ハイライトの様に登場人物が映し出される。舞台演劇でありながら、一本の映画の様な締めくくりも秀逸でした!
アフタートークで、エンドロールは登場人物のNG集だと聞き納得。冒頭に書いた様に、ジャッキーチェンの映画には馴染みがあるので『なるほどな…』と1人ニマニマしてしまいました。
刺激や非日常を味わいたい方は…ぜひ『九十九龍城』覗いてみてください。
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