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【おすすめの一冊】『画づくりのための光の授業 ─CG、アニメ、映像、イラスト創作に欠かせない、光の仕組みと使い方』
本記事では、既刊のおすすめポイントを紹介します。2019年に刊行した『画づくりのための光の授業』が、2024年の2月に晴れて6刷となりました。
原題は『Light for Visual Artist』。趣味から仕事まで、光の力を借りて画づくりをする、幅広い読者に向けて書かれた本です。邦題に「授業」と名付けたとおり、基礎力をつけるための一冊ですが、光の振る舞いを一通り理解することで、創作上の決定をより自由に下せるようになります。実際に創作の現場で培われた光の演出も、馴染み深い作品を例に解説されています。
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とはいえ、本書の最もいいところは、球体を使ったシンプルな解説用図版、実際の写真を解説と照らし合わせて、光のもらたす視覚効果を逐一確認できる点でしょう。時間や天候、季節に左右される自然光、屋内照明と人工照明の作用など、ふだん何となく眺めたり体感して知っているその振る舞いを、改めて見ていくことで、たくさんの学びがあります。
デザインやアートのスクールでは、デッサンや各種課題制作などで、光を効果的に表現することを否が応でも意識させられます。しかし、その情報はどれもTIPS的で、光そのものについて体系的に学ぶ機会はそう多くありません。この本では巧みな演出のテクニックの前に「なぜそうであるのか」、光の仕組みを解き明かしてくれるのです。
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私たちのいる世界は、光の微妙な変化と劇的な変化を織り交ぜて、刻々と移り変わります。自分の画面に光を反映させるより前に、さまざまな光が形作るこの世界=光景(シーン)に対峙し、光を見る目を養うことがどれだけ重要で豊かなことか、この本が教えてくれます。ぜひ手にとってください。
Amazonページはこちら。Kindle版もあります。