ユーラシア音楽の中に在るもの
先日、埼玉県の蕨市に行きました。
私はこの隣の市、川口市出身でこの日は古くからの知人のコントラバス奏者で作曲家の友人を訪ねて行ったわけです。
かなり久しぶりに蕨駅前に行ったので、どのような変化があるか友人の案内で周辺を探索しました。
そんなに変わることもないだろうなと思っていましたが、予想を大きく裏切られそこは、別世界いや別の国がそこには存在していました。
特に昭和50年代に建てられたURの大きな団地(映画『AKIRA』のイメージとなった建物だそう、今では綺麗に塗装されている)には、多くの中国人が住み、URの建築によくあるマンション敷地内のお店は中華料理店や中華雑貨屋、中華食品を扱った店、中国の保育園で賑わっていました。
思わず「ここはもう中国だな」というシンプルな感想を口にしていました。
こういった団地は高齢化が進み云々という話が出てそれをコミュニティの復活で云々という話は、よく聞きます(BMIAとしても一度幸手団地に視察に行っています)がここは、中国人の若い家族が多く小さな子供もたくさんいます。
とても活気があるんですよ、なんだかすごく楽しい気分になりました。
コロナで海外旅行できないけどここで良いかもなどと思ってしまいました。
この団地の住人ははじめは、中国の南部の人が多かったのだけれど今は、北部の人がほとんどを占めているなど、ディテールを捉える必要はあります。
その団地を離れると周りにはハラル対応の飲食店が多い事に気づきます。イスラム圏の方も多く住んでるんですよね。更に韓国から来られてる方が固まって住んでる一角もあるのだとか。
URの団地は綺麗なんですが、周りにはミニクーロン城みたいなところもあってそういう風景が好きな私にはたまらない町でした。
まさにユーラシア大陸がここには存在しているのです(チベットとかロシアとかは、ないんですがまあとりあえず)。
友人はユーラシアンオペラという活動を行っていて、今までは海外へ出ていってそれを研究しようという思いばかりだけど、足元にこんなにも出来上がってるならここで出来ることも多いなと感じてるとのこと。
先日ビジネスモデルオリンピア2021でイノベーターは巫女(シャーマン)であるというのがありました。
韓国のシナウィとい即興音楽はシャーマンの音楽です。そして大衆音楽、民族音楽、宮廷音楽といった西洋音楽とは全く別の進化をした音楽の中に在るものにとても興味を持っています。
ClubHouseで『ユーラシアンオペラカフェ』というルームを毎週金曜の夜やろうと思っています。私とユーラシア音楽を肴にお酒を飲みながらそれらを解説をしたりどうでも良いことをしゃべったりするゆるーいルームです。
ご興味ある方は、一週間の疲れを取りに聞き流し感じでいらしてください。
文責 國井 誠