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FIREに対する疑問

ひと昔前の消費社会とは打って変わり近年ではFIREを目指す若者が増えていると聞く。

FIREとはfinancial independence, retire earlyの略である。ものすごく簡単にいうとお金をいっぱい貯めて経済的自由を手に入れて、早期リタイアを目指す動きのことである。

サラリーマンが普通に生活していてもこの目標に到達するのは難しいので必然的に質素・倹約を基本とした生活を送ることになる。そして浮いた生活費を貯金、投資などに回すのだ。

これ自体はさほど悪い動きではないように思う。

この世には無駄なものが増えすぎたように筆者は常々思っている。

増えた無駄を減らし、シンプルな生活に回帰することはなんら悪いことではない。

筆者がFIREに関して疑問に感じるのは、早期リタイアの必要性である。

別に経済的な自由を手に入れ、仕事を続けてもいい訳である。

なぜそうしないかと言うと、多くの人々が自らの仕事を苦痛に感じているからであろう。

これには様々な社会的要因が絡んでくるであろうが、今回はあえて労働者に厳しめに執筆してみようと思う。

仕事とは、自分の存在する社会的意義の一部であり、国民の義務である。

それを一切やめたいと言うのはいささか怠慢のように感じる。

仕事をしない、と言う怠慢のことを言っているのではない。

自分が好きな仕事を探さない、といった怠慢のことである。

本当に自分の好きな仕事が見つかったならば経済的自由を手に入れたところでやめたいとは思わないであろう。

そういう意味で日本人の心はかなり貧しくなったと筆者は感じている。

FIREも確かに一つの選択肢であると筆者は思う。

しかしながら、自分の好きな仕事を探すことを諦めない、そんな心を現代の日本人にも芽生えてほしいと願うのは、果たして筆者だけだろうか。

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リント
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