過去に自分が残骸と呼び笑ってきたものは、今の自分につながっていたという現実
自分の過去を
思いがけないかたちで
笑ってしまった
過去に書いた詩は
それこそ今で言う残骸で
人に見せられぬような
笑われてしまうものだ
笑うだけ笑った
だけどあとから
少し悲しくなった
過去は今につながっていて
こうして書いている自分は
この今を想像できただろうか
書いているうちに
どこかで恥ずかしさを覚えて
笑うことで何もかも
忘れたかったのかもしれない
だから残骸と言えたし
読んで読まれて
笑って笑われている
それでも
過去に自分が残したものは
決して残骸ではない
そしていつまでも
自分を貶すようなことを
言い続けていたら
詩を書いている今の自分は居ない
どんな言葉でも
あの頃感じたものは
あの頃のままだからこそ
輝いている
言葉が無力と言われる
四方八方から心なく揶揄される
そうやって笑ってきた昔が
今につながっていると
想像できることを恐れる
今が報われないからと
自分をどうか卑下しないで
書き続けて変わった
時間を追えた今があるからこそ
またペンを走らせていける
悲しい言葉を終わらせる
難しい言葉で語られる今を
差別揶揄が跋扈する
この世界を
振り返れて良かった
そして反省もした
どうか蔑まないで
あなたが綴る言葉を
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