ぶっ飛ばす

　ずっと苦しくて、楽しいことも普通にあるのにその苦しいことが何倍にも何十倍にも苦しくて逃れられない。焼け野原。新芽が出てきた側から燃えていく。ちょっとした心の隙や心が弱った瞬間に苦しいことが流れ込んできて心全体を覆ってダメにしていく。
　苦しみの元凶とは簡単には縁を切れない関係で、むしろ苦しいと思ってしまうこと自体が異常なんじゃないかっていうくらい近い関係で、でも確かに苦しい。アイツが居なければどんなに楽な人生だったんだろうと何度も何度も考えた。刑事ドラマの復讐劇に心から同情して、アニメの悪役がボコボコにされている姿にアイツを当てはめて嘲笑うような事でしか消化できない。「俺の人生どうなってもいいからアイツを消したい」そんなもんじゃ足りない。どうにかなる人生なんて持っていない。だから俺自身を消した方がマシだと何百回と思ってきた。

　でもアイツは俺が深く傷ついていることなんて1ミリも気付いていない。一生、気付かない。自分が悪いと思っていない。俺がアイツの言動に行動に一喜一憂して怯えて顔色を伺いながら生きているなんてアイツは知らない。

　

だから私はアイツには屈しない

死んでも自分の人生を生きてやる。将来、自分のやりたいことを全力でやるために。使えるもの、持っているもの全て利用する。怒りも苦しみも何もかも。目の前にある娯楽を餌にして、その餌に飛びつく飢えた獣のように醜く生きてやる。どんだけ苦しめられても俺はお前より上だ。人を苦しめていることに気づけないお前より上なんだよ。何やっても続かない、俺が必死で努力して身につけたことを10分で身につけようとするお前なんかより上だ。俺は努力出来るんだ。やればなんだって出来るんだよ。だからやる。やって証明してやるよ。俺はお前より強い。

強くなって何もかも全部、ぶっ飛ばす。