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子供に中学受験やめさせたら偏差値が30上がったことについて②
「父ちゃん、もうオレ心壊れそう」
いきなりショッキングな見出しです。
前回は、軽いノリで大手中学受験塾に入ったという話をしました。
その時は、塾も先生も軽い感じで「ガンバロー!」みたいな雰囲気だったので親子共々何の根拠もなく「楽しくやれそうだ」なんて思ってましたが、
1年後にはこんなセリフを突然言われることになるのです。
塾に入って以降の日課は、
毎朝5時半に起きて日付が決まっている計算ドリルを数問(これが最初は簡単で少ないのですが、小5レベルになると毎日2ページでしかも複雑な四則混合や超ビッグな桁数計算など・・)と毎週の授業で行う小テストの漢字読み書き20個&ことわざ慣用句。
塾が無い日は、怒涛の量の宿題と、月に数回やってくるテスト勉強。
塾がある日は、一人で電車で17時台に出かけて帰ってくるのは22時過ぎ。
そこから食事をするので、どんどん顔がパンパンになる
たまに電車で見かける中学受験を頑張っている子は、眼鏡に肥満気味のイメージが前からあったのですが、ようやく理解できました。まさに息子が眼鏡に、、このままだと肥満になりそう・・というような雰囲気でした。
それでも自分で決めた道なので、文句ひとつ言わず淡々とこなしていましたが、毎回テストが返ってきても周りがメジャーリーガーばかりなので良くて平均、デフォルトは平均以下という成績状況。
あまりに不甲斐ない成績が続いたり、回答を見ると汚い字でケアレスミスも散見されたので、つい私も怒ってしまうことが数回ありました。(ここは大いに反省している点であります。子供から今もイジられます)
おおむね小4~小5は上記のような感じでした。
頑張っているんだが、結果はつかず。毎回テストの成績で席も決まるので後ろの方。親子とももやもやした時間が続きます。
本人もメンタルが不調になり、学校でも周りとうまくいかなくてトラブルになり、私と相手の保護者が学校で面談するといったようなこともありました。
それでも何とか少しづつ頑張って、算数は全然ダメでしたが、たまに理科、国語、社会で平均を超すスコアも出てきました。
子供が達成感を味わう喜び
そんな中、小4の終わりの方のテストでついに成績が少し伸びて、最下層クラス(ちなみにトップからボトムまで全7-8レイヤーくらいあった記憶)から下から2番目クラスに行くことができたのです。
算数は本当にボロボロでしたが、国語と理科で何とかクリアした感じです。
その時に、塾から渡された封筒に書いてあった「次は**クラスです」という文言を私が読み上げたときの
「ヤターーーーー!!!!」
というリアクションは一生忘れません。
「なんでそんな嬉しいの?」と聞くと
「頑張って努力して、それで周りに勝てて上がれるから嬉しい」とのこと
昨今、少しはマシになったようですが競争をしない教育が跋扈している中にあって、やはり競争は教育には、達成感という意味である程度大事だなということが実感した出来事でした。
好きなものを買ってあげたときよりも、好きな外食にいくことよりも、遊園地に遊びに行くことよりも、何よりも一番うれしそうな言葉と表情でした。
「塾、しんどそうだけど、行っててよかったな」
その時はそう思っていたのですが、なかなか世間は簡単ではありませんでした。
達成感を得ると同時に、そこから大事なものが見えないところで剥がれかけていたのです。
↓①
*続く