「0円起業」で人生好転
ブルーツ・リーです。
働き方や仕事について、改めて考えている人や、起業や副業を検討している人も多いと思います。
起業や副業は「誰でもできる」ことであり、サラリーマンを思い切って辞めて退路を断つこともなく、リスクを最小限にして”働きながらやる”という道があってもよいと思います。
そうした意味を込めたタイトルの著書が『働きながら小さく始めて大きく稼ぐ【0(ゼロ)円起業】』です。
初期費用がほとんどないネットビジネスで「安全策から始めよう」ということ。そして「0円起業」だからこそ、見切り発車でもしぶとく続けることが大切であるということ。
多くの人は結果が目に見えない半年から1年で諦めますが、見切り発車でも突き進む勇気と、諦めずに続ける根性が大事だといいます。
初期費用も月々の出費もほとんどない0円起業であれば、心が折れなければ続けられます。ビジネスで成功するためには、この成果のでない時期の経験が必要不可欠であり、お金になっていないだけで、確実に自らの血肉になっているとのことです。
そして著者は、いずれ「会社員という働き方」が変わるといいます。
AIが進歩したら、これまでの多くの会社員やアルバイトがやってきた仕事が自動化されるため、これからの会社員はクリエイティビティな仕事ができる人にしか会社から居場所を与えられません。
このように社会が大きく変化すれば「0円起業」をしていると大きなチャンスになります。
逆にいうと、AIが進歩するまえに会社の業務で残れているうちに、フリーランスとしての経験値を積むべきと著者は提言します。
なぜならば、ここから数年がリスクなく経験値を積める最後の時代になる可能性があるからとのことです。
そうした「0円起業」をはじめるうえで、実践しておくべきことを本書の中から3つ抜粋して紹介します。
① 「自分の棚卸し」をやる
副業や起業の本には必ずといっていいほど書いてありますが、まず最初に「自分の棚卸し」をやることが大事です。これに関して著者は「徹底的にやるべき」と言います。最大の原資は自分だからです。
自分の棚卸しは以下のものさしに当てはめて考えます。
✓ 得意 or 不得意
✓ 好き or 嫌い
✓ 儲かる or 儲からない
得意であること、好きなこと、儲かることの軸でビジネスを探し、これを働きながら検討します。
そして、
・ ウィークポイント/ストロングポイント
・ 自分がやってきたこと/やってこなかったこと
・ 出した成果/やってしまった失敗
を洗い出し「自分はこれまでに何をしてきて、何を語れるか」という視点で考えます。体験に勝るものはないと著者は語ります。
② ビジネスネームでアカウントをつくる
「0円起業」をするには、自分をブランディングして信用を積み重ねることが重要です。
そのためには、SNSなどでアカウントをつくり、発信を重ねてフォロワーを増やしていくことで信用度を積み重ねていきます。
アカウントはビジネスネームを持つことを本書ではすすめています。
主にマインドセットを変える点で効果が大きく、加えてリスクヘッジにもなりえるからです。
もし失敗してもビジネスネームを変えればいいですし、ビジネスの世界で百発百中の成功などあり得ないので「0円起業」で小さなチャレンジをするべきとのことです。
③ ビジネスヒントは格差に注目すること
ビジネスチャンスは欲求のあるところにあり、その欲求は「格差」から生まれると著者は言います。
「格差」とは、経済格差、地域格差、男女格差、世代格差、情報格差といったもので、物価や距離、価値観など、自分のいる場所と、他人がいる場所で明確に違いがあれば「その格差を埋めたい」という欲求が生まれます。
また情報格差で「知る側」につくためには、常にインプットする習慣をつける必要があります。
さいごに
本書ではこれまでの3つに加えて、0円起業で身につけたい以下の内容も紹介されています。
・お金でお金を生む仕組みを構築
・電通方式→高く受注して外注に依頼する
今まで起業なんて全く考えたことがない人にも、あるいは起業するにあたって心理的なハードルを感じている人にも、これからの働き方や人生を考えるうえで参考になる1冊です。
とくに人生で最も大切な「時間」の切り売りでお金を得ているすべての人に、その生活から脱却してほしいと著者は願っているといいます。