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映画「バタフライ・エフェクト3/最後の選択」を観て
2月23日、「バタフライ・エフェクト3/最後の選択」という映画を観た。2009年のアメリカ映画で、原題は「The Butterfly Effect 3: Revelations」。セス・グロスマン監督の作品だ。
キャストは、サム・リード役のクリス・カーマック、ジェナ・リード役レイチェル・マイナー、レベッカ・ブラウン役のミア・セラフィノなどである。
主人公のサムは、過去に戻る能力でこれまでいくつもの難事件を解決してきた。ある日、10年前に連続殺人により殺害された恋人・レベッカの姉のリズがサムのもとを訪れ、事件の真犯人は他にいるので真相を突きとめるよう依頼してきた。しかし彼には、妹のジェナと決めたルールがあった。個人的な理由で過去に戻らないこと、そして過去を変えないこと。だが彼はルールを破り過去へ戻ることを決意する。そして捜査を進めていくうちに、ある驚愕の真実に辿り着く。
といった内容。
で、観終わっての感想。
主人公が、能力を使って警察とタッグの場面から始まる
バタフライ・エフェクトの3作目は、主人公がその能力を使い、警察とタッグを組んで犯人を見つけるところから始まる。
前2作と違い、能力を社会に活かしている主人公がそこにいる。
でも、なぜか主人公の表情は、いつも曇り空のように晴れ晴れしない。
幼少期、火事があり妹を助けたのだが両親は焼死
彼の中で、幼少期に火事があり、両親を亡くしていること。そして元恋人が殺害されたということも、彼の心の中に影となり残っているようである。
でもなぜか不可解なのは、妹のみ火事から救い出したこと。
このことが、謎として映画の最後まで残るのである。
元恋人の過去の殺人を追うことから運命が変わり始める
妹との約束で、能力を自分運命を変えるようなことに使わないと約束をしていた主人公であるが、それを破る。
そして、元恋人の姉までも、殺されてしまうこととなる。
現在に帰ると、この能力について主人公の協力者である大学教授の姿もなくなっていたのである。
犯人が分かり、過去に戻り運命を変える
そして過去に再び戻り、犯人探しをする。
そこには、妹がいた。
妹が、元恋人も姉も、大学教授も殺害していたのだ。
そして兄への思いが、兄妹をこえた異常な思いになっていたことを知る。
そして、兄は再び過去に戻り、火事現場から妹を助けず、見殺しにする選択をするのである。
妹の異常さが、最後まで気持ち悪さを残す。
そんな映画であった。