映画「星守る犬」を観て
11月16日「星守る犬」という映画を観た。2011年の日本映画で、瀧本 智行監督の作品。原作は、村上たかしによる日本の漫画。
キャストは、おとうさん役の西田 敏行、奥津京介役の玉山 鉄二、川村有希役の川島 海荷、おかあさん役の岸本 加世子、海辺のレストラン・オーナー役の三浦 友和などである。
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あらすじは、
と、いった内容。
で、観終わっての感想。
ストーリーがおもしろく、引き込まれてゆく映画
この映画、原作はマンガのようである。ボクは読んだことが無い。
ストーリーのテンポがよく、次々と話が展開して行く。
また、東北や北海道を舞台としており、各地の人間模様がまた面白い。
2人の主人公。
一人は、市役所の職員の奥津京介。もう一人は、ハッピーの飼い主の名前の分からない男性。
この2人の性格も生きざまも、全く違う点。2人は実際には交わらないが、亡くなった男性の生きてきた道に、自分の人生を重ねる点も、ある意味興味深いのである。
この主人公の人生が切なすぎる
それにしても、2人の主人公の人生が切ない。
若い奥津も、幼少期両親を交通事故で亡くし、祖母、祖父もなくなった。
愛犬のクロとの思い出は、悲しい思い出となっている。
一方の名前の分からない男性。北海道の林の中で、細々とその命を終える。
彼は何で、あんな死に方をしなけらばならなかったのか。所々に日本の政治に対し追い込まれてゆく、ひとりの中年男性の姿を垣間見る。
真面目に働いていた人が、この国に殺されてゆく。
何以下そんなメッセージが、映画の中に含まれている気がした。
ハッピーが可愛すぎる
男性の愛犬「ハッピー」。
この犬の主人への行動が可愛すぎる。
犬の忠誠心を、映画の中で見た感じである。
このハッピーの存在なしでは、この映画のストーリーは展開しない。
怪我のシーンはどう撮影するのだろう?演技だろうか。
すごく、気になったりする。
まだ、震災前の東日本各地の姿が映画の中にある
2011年公開の映画なので、おそらく東日本大震災前に撮影された作品だろう。
東北の各地をロケ地としているので、少なからず地震の影響のあった地であろう。ある意味、あの時代をリアルタイムで感じているボクにとって、そんなことも気になる映画だった。