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映画「ラブリーボーン」を観て

 11月17日、「ラブリーボーン」という映画を観た。2009年のアメリカ映画で、原題は「The Lovely Bones」。ピーター・ジャクソン監督の作品だ。

キャストは、スージー・サーモン役のシアーシャ・ローナン、ジャック・サーモンマーク・ウォールバーグアビゲイル・サーモン役のローズ・マクアイヴァー、ジョージ・ハーヴイ役のスタンリー・トゥッチなどである。

1973年、雪の降る12月のある日のことだった。14歳のスージー・サーモン(魚の「サーモン」みたいな名前と彼女は言っていた)は学校から家に帰る途中、トウモロコシ畑の中に穴を掘って作った地下の隠れ家に誘い込まれた。そこで彼女は残忍にも殺害されてしまう。連続殺人の新たな犠牲者となったスージーは、その男を知っていた。それは近所に住む男、ハーベイだった。スージーは、天国から家族や友人、そして犯人の人生を見届ける。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

用意周到で、悪知恵が働く犯人

しかしこの犯人、くそムカつくのです。(汚い言葉でごめんなさい)
本当に最低最悪の人間だと思う。自分より弱い子どもたちに手をかける。
そして、用意周到で、さらに悪知恵は天下一品。
とにかくこんな犯人に殺された、14歳のスージーが可哀そうすぎるのだ。

家族の愛が、犯人を突き止める

スージーの行方不明後、父親も妹も、隣人の男を疑い始める。
それは直感そのもので、家族だからこそ感じる何かなのだろう。
父に至っては、トウモロコシ畑のカップルに大怪我をさせられてしまう。
天国と現世の間にいるスージーは、自分の念が父を危険にさらしてしまったことに気づく。
しかし、妹はリスクを冒してでも、隣人宅に忍び込み、犯人である決定的証拠を見つけるのだ。
まさに、家族愛そのものであると感じた。

人間がやらなくても、見えざるものが成敗する

犯人の肩に、木に付いたツララが落ちてくる。
それで、驚いて足を滑らせ、崖の下に落ちる犯人。
その体は見るも無残に、バラバラになる。
結局、人間が裁かなくても、天の見えざる力は悪を成敗する。
そんな気がするのである。

天国でのぞむものは復讐ではなかった

スージーの遺体は底なしの沼に消されてしまう。
しかし、彼女にとってそんなことはどうでもいいことだった。
復讐も何も望まない。天国へのぼる時にそのような現世での邪念は消えてゆくのだ。
そして彼女は、天へと向かったのだと思う。

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