息子がお茶を持っていくミッションその後

息子の「容器をからにしたいこだわり」のために、毎日学校へお茶を持たせるのが難関ミッションだったのだけど、もうひとつ、息子には「パーツをバラバラにしたいこだわり」というのがあって、この合わせ技がなかなかややこしかった。

お茶を飲み干して空になった水筒のフタ、中ブタ、パッキンなどすべて分解してカバンに突っ込む。
そのせいでパッキンなど、細かいパーツはよく行方不明になった。
パッキンがないとお茶が漏れるので水筒が使えなくなる。
水筒の買い替えペースが尋常ではなく、最初は使いやすさや見栄えを考えて選んでいたけれど、次第に、なくしても、壊しても諦めのつく100均のボトルを使うようになった。
どうせ一気飲みだからコップがついていなくても問題ないわけで。
でも、100均のボトルもフタやパッキンをなくして頻繁に買い替えているうちに、ペットボトルのお茶を持たせた方が経済的だなと気づく。
容器と中身がセットで数十円。
毎日お茶を沸かして冷ましてボトルに入れる手間もない。

そんなわけで、現在、事業所へは毎日ペットボトルのお茶を持参している。
正確には、家を出るときにカバンに入れている。
と言うのも、送迎車に乗り込んだ瞬間にカバンから取り出して一気に飲み干してしまい、事業所へ持っていっているのは結局空のボトルだから。

事業所でも理解してくれていて、昼食や休憩の際は、事業所のお茶を貰っているので問題はない様子。
ただ、ひとつ、事業所から頼まれたことがある。
息子には「フィルムやカバーなど重なっているものは剝がしたいこだわり」というのもあって、ペットボトルのフィルムは飲む前に真っ先に剥がして、更にそれを細かく破って送迎車内にまき散らすので毎日後片付けが大変だったらしい。
その対策として事業所から頼まれたのは「フィルムを剥がしておいてください」ということ。

そんなわけで、毎日、フィルムを剥がした裸のペットボトルのお茶を息子のカバンに入れるのが、うちの当たり前の朝の支度になっている。

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