不安から逃げるんじゃなく、飼いならすという考え方
不安な気持ちが湧いてきたとき、あなたならどうしますか?
不安に押しつぶされて逃げるのか?
不安なままオロオロして臨むのか?
初めてやることや、大勢の人の前で何かをするというような、体験したことが無いようなことを目の前にすると、どうしても不安な気分に襲われます。
そんな時にどうやって不安と向き合うかが、思っていることそのものを自分のものにできるかどうか、という「自分の成長」といういちばん大事なことに関わってくる。
後ろ向きな気持ちになるのが「不安」という感情。普通なら捨てる、忘れるなどに代表されるように「乗り越える」という克服方法を選ぶでしょう。
でも、かなりハードルは高く、完全に不安を取り除くことは難しい。
それなら、いっそのこと不安を「飼いならす」ことで不安と付き合っていくことをオススメします。
不安は簡単には拭い去れない
思えば、僕は不安とずっと付き合ってきました。どれだけ自信のあることでも、不安が完全に自分の中から消え去ることはなかったです。
少年野球の守備・打席、陸上競技のスタートの瞬間、試験結果、公務員として働いている時、公務員を辞める時、どんな時でも不安を捨てることはできず、常に同居していました。
そう、そんなに簡単に追い出せる感情じゃないんですよ。
どれだけ頑張っても、不安が消えることはない。追い出すために途方も無い努力をしてもゼロにはならない。
「これは追い出すのは無理だな」とある時に悟り、不安を追い出そうと考えることをやめました。
不安を飼いならすという新たな試み
不安を自分の中から追い出すことを諦めた僕が、いったいどんな風に不安と向き合っていったのか?
それは「不安を飼いならす」こと。
どれだけ頑張っても追い出せないのなら、いっそのこと自分の中に住まわしておいて、同居しようと考えました。
不安は自分の実力が出せなくなる、逃げたくなるといったネガティブなものと考えられがちですが、うまく使えば自分の力を何倍にもしてくれるものだと気づいたんです。
例えば、先日息子の中学校のPTA総会があったんですが、その時に400人ほどの親さんの前で司会をやりました。
普段からそんな大勢の人前で話すことなんて無いため、うまくできるだろうかという不安を抱えてました。
当然ですが、ドキドキします。
でも、不安を持つと感じる感情を楽しむつもりで事に当たると、はっきりと話せるようになり、話すことで頭がいっぱいだったはずなのに、開始のタイミングを計ったり、アドリブで対応したりなど、実力以上の力をはっきすることができました。
不安という感情は大きな力になる
不安を飼いならすという試みは、僕の中でかなりプラスに働いています。いつも不安を抱えてどこか自信なさげだった僕が、堂々といろんなことに挑戦できるようになったのも、不安を飼い慣らして自分の力に変えられたこそ。
追い出すべき邪魔な感情をうまく使うことで、何倍もの力を出せる。それがわかってからは、人生が一気に楽しくなりました。
ネガティブな感情も、使いようによっては自分を成長させる大きな力になりますよ。