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ファンタジー / 岩崎宏美

1976年リリース、岩崎宏美の4枚目のシングル曲。
「ファンタジー」

作詞:阿久悠 作・編曲:筒美京平

ギター:水谷公生
キーボード:栗林稔
ベース:武部秀明
ドラム:田中清司

ぬわんと演奏者は、昨日のnote記事でご紹介した キャンディーズ「その気にさせないで」とほとんど一緒のメンツでございます。
つーか、このメンツは当時の「筒美京平おかかえバンド」状態だったようで、それをそっくり穂口雄右氏がレンタル(?)したのではないか、と妄想する次第。(それにしては、その後も同じメンバーがキャンディーズ作品に登用されている気がしますが)

さて、曲の内容はといいますと、こちらも「その気にさせないで」同様、当時の筒美京平のテッパンでもある「歌謡ディスコ」が炸裂しています。
いきなりイントロから意表を突くキャッチ―なフレーズが突き刺さり、舌の根も乾かぬうちに(?)田中清司センセイのディスコ・グルーヴが疾走していきます。
特に、イントロ終わりからAメロに入る2小節のブレイク、フィルインでのハイハットの入れ方などまさに「キヨシ節」だと思います。
曲が後半に進むに従ってフィルの入れ方も激しさを増していることが確認できます。

さらに、1番終わりから2番に移る間の短い間奏で半音上昇の転調をカマしていますが、恐らくオイラ同様、大半のリスナーが「ここで転調する必要があるのか?」と思われたのではないでしょーか。この辺の「普通じゃない」感覚が筒美京平の非凡さの一端なのかもしれません。
ちなみに2番が終わった直後の間奏でも同じ転調ワザを繰り返しています。
うーぬ、一度ならず二度までもワケのわからぬ小細工を仕掛けるとは、やはりケダモノ、いや、タダモノではありません。

もちろんこの極上の筒美作品を歌いこなす岩崎宏美が素晴らしいことは言うまでもありませんが、オイラ的には、作詞・作曲・編曲・演奏が混然一体となった名曲であると認識いたします。
ゼータクを言えば、これで録音・ミックスのクオリティが極上であれば言うことありません。
(残念ながら同時期の沢田研二作品と比べると、レコーディングの面において一枚劣る感は否めません。)

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▼IMFORMATION
● 月イチ定例やまぼうしライブ
  ※2020年4月から当分の間、中止とします
会場 コーヒー&ギャラリー やまぼうし   
住所 静岡市葵区辰起町8-17 電話054ー271ー1602
料金 500円 (ワンドリンク付き)
▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ
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