許さなくたっていい
今日は、私の中に押さえ込んでいるものを少しだけ書こうと思います。
私が未だに両親に思っていることについて。
私の生い立ちについてはこちらです。
人から認められることを求め続け、心も体も限界になるまで契約を取り続け、習い事でいじめに遭っても逃げることなく立ち向かい続け、なぜ私はそこまで頑張り続けたのだろう。
その理由は、小さい頃からもっと抱きしめて欲しい、頑張りを認めて欲しい、自分を見て欲しいという気持ちが有り続けたからなのではないか。
夫婦喧嘩が耐えなくて、喧嘩が起これば「お前のせいで喧嘩している」となじられ続け、「お前なんか生まれてこなきゃ良かったのに」と言われ続け。
これは精神的虐待ではないだろうか。
飯を食わせて貰えなかった訳じゃない。お金が無かった訳じゃない。毎日殴られた訳じゃない。それでも、これは虐待だと私は思っている。
統合失調症になった理由はきっと1つじゃない。色々なことが重なったことがキッカケ。誰か一人の責任じゃない。自分がストレスのかかりすぎる環境下の中で耐え続けたから。
だけど、根幹にあるのはあの家庭で育ったという事実が、私は限界になるまで自分を追い込む結果となった。
統合失調症になったのは、40%ぐらいはあの家庭で育ったことが理由だと私は思っている。祖父が鬱になったことがあったけど、統合失調症ではない。遺伝子的に精神疾患になりやすい人がいるのも事実だけど、私はほとんどが環境要因だと思ってる。あそこで育まれた私の性格が、私を病に追い込んだ。
自己肯定感というものが足りなさすぎた。
足りない自己肯定感が、仕事で成果を上げ、表彰を受け、昇級して給料が増える度満たされていく気がした。
だけど、それは寿命を燃料として燃やし続けた結果得られたものだ。
私はそれでも小さい頃両親が好きだった。子供からの無償の愛の上にあぐらをかいて、可愛がってやれないくせにデキ婚で子供を作った両親が許せない。特に母親。
アメリカに残って結婚したくなかったのなら、そうすればよかったんだ。お前がそれでも結婚して子供産んだんだから、生まれてきた子供に四の五の言うなよ。
最初の子供は犠牲者だ。機能不全家族における生贄。
ハッキリ言って、私は親の面倒を見るつもりは無い。ただ、お金は昔から出して貰えた。だから、老後いつか施設に入所する時お金が足りないのなら出してプロにお願いしてもらう。それが私のやり方。うちの家庭の流儀に習ってそれ以外のことは絶対にしない。
それだけでありがたいと思って欲しい。
虐待した娘が金を払ってくれるのだから。
私は自分が統合失調症になったことを、全部じゃないけど一部はあんたら親のせいだよと思っている。
でも、許せなくていいと思う。だって、何を言われたって18まであの家で過ごした記憶は塗り変わることは無いのだから。
過去は変えられないのだ。
私は子供は産まないと決めている。それは、いくつか理由がある。自分が統合失調症を抱えたまま子育てに耐えられる自信が無いから。子供が障がい者の子供になってしまうから。そして、生まれた子供が不幸になってしまわないために。
凄く認めたくないが私は大嫌いな母親と似ている。自分が母親になったらあんな感じなんだろうなと想像が着くので、生まれてくる子供が可哀想で子供は産めない。
そんな考えにしたのも、病気になったのも、あの親あって私ここにありけり。
これから先、愛し合う人が見つかるかどうかも危うい。
だけど、許さなくたって良いのだ。
事実は変わらないから。
病気になって良かったこともある。自己肯定感を無理に埋めようとしなくなった。私は例え何も出来なくても、病気であっても、尊くてこの世に必要なたった1人しかいない私だから。
許さなくたって良い。
親だって所詮他人だ。他人に期待しすぎる方が間違っていることなのだ。当時は周りの子が羨ましかったけど、それはもうしょうがない。
私一人が誰かを許さなくても、世界はまわっていくし、日本の情勢は変わらないし、毎日は過ぎ去っていく。
許さないなんて心が狭いとかたまに言ってくる人がいるけど、そういう人はただ環境に恵まれた上で共感性が低いだけの人間として浅い人なので気にしなくていい。お前に私の人生などわかるものかと突っぱねてやればいいのだ。
許さなくてもいい。
私が大切なのだ。今まで傷ついてきた分、自分が自分を認めてあげれば良い。私の味方は親ではなく、私なのだから。
これを読んでいるどこかのあなた。
あなたも許さなくたっていい。あなたの苦しみはあなたにしか分からない。許そうと許すまいと、あなたの素晴らしさや尊さや価値が減る訳じゃない。あなたが決めていいのだ。
あなたに素敵なことがありますように。