「日本一小さな酒蔵」が目指すもの
その酒蔵のことは随分前から知っていた。わかりやすく、一度聞いたら忘れられないキャッチコピーがあったからだ。
「日本一小さな酒蔵」
どれくらい小さいかといえば、存在を知った当時はまだ20石か30石か、それくらいだったと記憶する。
そんな小さな酒蔵なのに、全国の地酒専門店で扱われ、数が少ないために一般人の入手は困難。販売は「抽選」というところばかり。
私自身も個人で購入したことはなく、飲食店で偶然出会って一度は飲んだことがある……というくらいだった。希少価値でいえば、「まぼ