生きるということ、育つということ
鹿児島にある農家さんのもとに3日間の農業ワーケーションへ。
きっかけは、「ののの」という、面白そうなサービスを見つけたこと。こういうの好きな友人にリンク送ったら即OK頂いたのでGWに友人とふらっと参加したんです。
でも、そんな心構えとは裏腹に、そこには数えきれないほどのあたたかさで溢れていたのでちょっと書きます。
農業ワーケーションのサイト⇨【ののの】
人や家族の温かさ、都会じゃ味わえない贅沢な自然、地域課題に向き合う農家さんや家族の強い想い。
生きるって、育つって、家族ってこんなにも素敵なのか。
以前私は鬱を発症して、生きることを放棄しようと思った暗黒の時期があった。思い出すのもキツい。
でも、生きててよかったと思える出会いや経験を3日間で得られたんだ。こんな出会いや経験がまだまだ未来にたくさん待っているのなら、生きることに意味があるって本当なんだなってその時やっと実感したんだ。
都会の波に揉まれると、生きる本来の楽しさを忘れがち。充実してるけどしてないみたいな、自然と触れ合う機会がないから隣の芝の魅力にそもそも気づかず生きてたみたいな、そんな感覚。
そんな思いを持つ人は、この農業ワーケーションを一度経験してみて欲しい。というか、この家族と会ってみて欲しい。農業に興味がなくても、ワーケーションに興味がなくても、これからの人生を生きる上で大切なことを学べる機会になるはず。なってほしい。そして明日も生きて欲しい。
でも参加する理由なんて、そんな重く考えなくてもいいんだけどね。私もそんなつもりで参加したわけじゃないからさ。
受け入れ先の農家さんはメロンを育てていて、無農薬がウリ。だから農業のお手伝いをした時は無農薬で育てることの難しさと、でもそんな環境で美味しいメロンを育て上げた時の喜びはとてつもないんだろうなって感じた。
ビニールハウスの中で中腰になって3時間、アブラムシや蟻を子供達と一緒に駆除させてもらった。たったそれだけの手伝いなのに、すごく疲れた。でも、この一手間が消費者の笑顔につながるんだって思えたら不思議とエネルギーが湧いてくる。農家さんって素敵な仕事だよね。
メロン以外にも家庭菜園をしていて、ネギやラッキョウ、いちご、蜂蜜もご馳走になりました。子供たちは当たり前に食べていたけど、東京のお家じゃなかなか考えられないよね。
自然や命に感謝することって、みんなわかりきってることだけど常にこうやってそばにあると、ない人と比べて感じることも違うんだろうな
生きるために、誰かの笑顔のために、子どもの未来のために、自分のために。人でも食べ物でもそうだけど、育てるってすごく難しくてすごく素敵な行為。
また話は変わるけど
鹿児島の農家さんの家には3人のお子さんがいて、娘さんが通う学校では、同級生は数人だけ、そして女の子はその子だけなんだって。だからお母さんたちは人との関わりを経験して欲しいと、農業ワーケーションの受け入れ先としてボランティアをしているそう。農業を守りたいという思いで活動しているのはもちろんだけど、人とのつながりを大切にしている、子を思う親の気持ちがそこにはあってポロッと出てきたお父さんお母さんのそんな言葉に感動したな。こんな親になりたい。
この3日間で、私たちが子供達にどんな影響を与えられたかはわからない。何もできなかったかもしれない。でも、今後、もし何かあった時は力になりたいし一緒に笑いたいし悩みたい。居場所でありたいと思った。その子達が育っていくのを見守りたいと思った。そして、こんな家族を私も築きたいと思った。
血の繋がりもない、3日間しか一緒になかったけど、こんな想いになるなんて。
私が彼らの居場所になりたいと思うのと同じように、私もこの家族のもとへ、ただいまと言える居場所にしてほしい。そう思ったんだ。
私がつくりたい共生社会の第一歩として、まずは自分が守れる範囲から。関わりを大事にしたい。
ありがとう!
さいごに、こういう経験を社会人になった今一緒に楽しんでくれる友達がいることって割と奇跡だなって思った。価値観の合うお友達がそばにいて幸せです。恵まれてるなぁ
【インスタ】
農業ワーケーション @nononolife_
受け入れ農家さん @kawanabe.melone
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