世界を広げる翻訳家たち〜はじめて読む翻訳文学
第一線で活躍されている英日翻訳家の越前敏弥さんと三辺律子さん、韓国語翻訳の斎藤真理子さん、ロシア語翻訳の奈倉有里さんに、子ども(そして大人にも)向けの本をご紹介いただきました。
これは2022年に発行された『はじめて読む!海外文学ブックガイド』(河出書房新社)という本をベースにした企画です。人気翻訳家の方々が、14歳前後の子どもを対象に、本当に熱意を持って選んだ本の数々が詰まっています。さらにインタビューでは、少し年齢層の幅を広げた書籍をご紹介いただいた上、翻訳という仕事について、そして文学を通して「白か黒かではなく、内面の自由を手に入れる」「自分の座標軸を見つける」など、翻訳を超えた深いお話を伺うことができました。
私が渡英したのも、語学が好きになったのも、元はと言えば子どもの頃に日本語訳で読んだ英国の児童文学がきっかけです。15歳前後までに出会った作品は、人生に大きな影響を与えると、身をもって感じています。
今回は、日本の第一線で活躍されている翻訳者の方々の、言葉や文化理解のみならず洞察の深さ、そして並ならぬ熱意に触れ、こうして世界が広がっていく…と言うことに感激しました。
紹介されている本は、英語圏では翻訳・出版されていないものもあります。世界のいろいろな視点を、日本語で読めるというのは、本当に幸運なことです。
(この記事はダウンロードが可能です。発行元の許可を受けています)
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